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2020年の代表活動スタート、指揮官フリオ・ラマス「誇りに思ってもらえる日本代表に」

2/12(水) 18:05配信

バスケット・カウント

「帰化選手が誰だろうとチームのスタイルは変わらない」

文=鈴木栄一 写真=鈴木栄一、野口岳彦

東京オリンピックを控えたバスケットボール日本代表が、2月に入って始動した。今回の代表活動は2月末に行われるアジアカップ予選で、アメリカで活動する八村塁、渡邊雄太、馬場雄大の『ビッグ3』は不在となる。しかし、国内組みの底上げなくして代表のレベルアップはあり得ず、今回の活動もオリンピックへと繋がる大事な過程の一つだ。東京オリンピックで世界の列強を相手に価値ある1勝を挙げられるか、そのために日本代表には何が必要なのか。2019年の戦いを振り返りつつ、大舞台に向けて始動する意気込みを、ヘッドコーチのフリオ・ラマスに聞いた。



──まずは2019年の代表活動を振り返っての総括をお願いします。

2019年はすごく濃い一年で、いろいろな出来事がありました。2月にはワールドカップ予選突破という大きな目標を成し遂げました。また予選を8連勝で終えたことで、我々の成長を肌で実感できました。

やはり(八村)塁、(渡邊)雄太、ニック(ファジーカス)が加わったことが大きかったです。雄太が3番、塁が4番、ニックが5番に入ったことで課題だったサイズ面のアップグレードができました。オフェンスリバウンド、2ポイントシュートでの得点能力が向上し、チーム全体の得点力が一気に上がった。彼らと、もともとの主力選手である(馬場)雄大、田中(大貴)、比江島(慎)、富樫(勇樹)、(竹内)譲次がうまく融合して、我々の今までやってきたことの質が一段階上がりました。

──それでもワールドカップでは5戦全敗と厳しい結果に終わりました。

日本にとっては久しぶりに臨む世界大会でした。ドリームチームのアメリカ代表、そしてヨーロッパの強豪であるチェコとトルコと、すごく難しい相手でした。ワールドカップで1勝を挙げるべく頑張ったのですが、目的は達成できませんでした。その後の順位決定戦では塁の離脱と(篠山)竜青のケガにより、チームとしての競争力が一気に下がってしまった。それがすべてではないにせよ、我々がワールドカップで1勝も挙げられなかった理由の一つです。

ワールドカップは厳しい結果に終わりましたが、同時に新しいチャレンジのスタートとなりました。我々の成長した姿で、アジアとオセアニア相手に戦えることは確認できました。ただ、世界の強敵と戦うための力はまだ不足しています。我々の新たな挑戦は、もっと成長してオリンピックのような世界の舞台で戦えるレベルになることです。

──全面的なレベルアップが必要だと思いますが、特に足りないのはどの部分ですか。

まずはディフェンスの底上げです。もちろん成長はしていますが、これを続けていく必要があります。中でも一番の問題がフィジカルです。ファウルにならない範囲での相手の激しい当たりに負けてはいけない。またその逆もあって、我々がリーガルコンタクトの強度を上げてディフェンスを高めていくことも必要です。

もう一つは、世界レベルのプレッシャーに慣れることです。日本は長らく世界の舞台から遠ざかっていた一方で、相手は百戦錬磨のチームで、世界の厳しいプレッシャーに慣れていました。簡単に言うと『場数の違い』は大きかったです。日本は去年のワールドカップに出て、今年のオリンピックがあり、2023年のワールドカップは開催国になります。この3つの世界大会の経験はすごく大きなものになります。これからチームの中心になっていく塁、雄太、雄大が揃ってこの3大会を経験できれば日本代表の大きな成長に繋がります。

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最終更新:2/12(水) 18:05
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