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Armが提唱する「エンドポイントAI」の処理性能は従来比で最大480倍に

2/12(水) 6:45配信

MONOist

 Armは2020年2月10日(現地時間)、マイコン向けプロセッサコアIP「Cortex-Mシリーズ」の最新プロダクト「Cortex-M55」と、Cortex-Mシリーズとの組み合わせにより機械学習ベースの推論アルゴリズムを効率的に実行できるNPU(ニューラルプロセッシングユニット)「Ethos-U55」を発表した。Cortex-M55とEthos-U55を組み合わせた場合、現行の「Cortex-M33」と比べて推論アルゴリズムの処理性能を最大480倍まで向上できるという。Cortex-M55、Ethos-U55とも既にライセンス可能な状態であり、早ければ2021年初頭に搭載製品が半導体メーカーから出荷される見込み。Alif Semiconductor、恒玄科技(Bestechnic)、サイプレス(Cypress)、NXP、サムスン(Samusung)、STマイクロ(STMicroelectronics)などが採用を表明している。

【「Cortex-M55」と「Ethos-U55」の組み合わせで従来比最大480倍のAI処理性能を実現できる】

「Cortex-M55」はベクター演算処理技術「Helium」を初搭載

 Cortex-Mシリーズは、搭載製品が累計500億個以上出荷されるなど幅広く採用されているマイコン向けプロセッサコアIPである。Cortex-M55は、その最新ラインアップであり、Armの最新のマイコン向けアーキテクチャである「Armv8.1-M」と併せて、ベクター演算処理技術である「Helium」を初めて採用している。Heliumは、これまでアプリケーション処理向けプロセッサコアIP「Cortex-Aシリーズ」で利用されてきた「NEON」を基にマイコン向けに最適化された技術で、Cortex-M33と比べた処理性能は推論アルゴリズムで15倍、DSP命令で5倍に達する。バスシステムについても、推論アルゴリズムの処理に求められるデータの演算と移動に最適化したものを採用している。

 また、命令セットのカスタマイズを可能にする「Custom Instruction」にも対応しており、半導体製品の開発期間短縮に向けてレファレンスデザインの「Corstone-300」も用意した。セキュリティ関連では、「TrustZone for Armv8-M」でセキュリティ機能を実装できる他、セキュリティ認証である「PSA Certified」の取得も容易としている。

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最終更新:2/12(水) 6:45
MONOist

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