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【医師に聞く】「漢方薬には副作用がない」ってホントなの?

2/12(水) 10:46配信

Medical DOC

副作用がないという話もある漢方薬。はたして本当なのでしょうか。あるとしたら、どんな副作用があるのでしょう。多くの人が疑問を感じるこのテーマについて、「東西医学ビルクリニック」の齋藤先生に解説していただきました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
齋藤竜太郎先生(東西医学ビルクリニック 院長)
帝京大学医学部卒業。川崎幸病院での勤務を経た1999年、東西医学ビルクリニック副院長就任。現職は2005年から。東洋医学と西洋医学の結合による、心と身体にやさしい医療の提供と研究をおこなっている。日本整形外科学会専門医。日本東洋医学会、日本整形外科学会、日本統合医療学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本バイ・ディジタルオーリングテスト協会の各会員。

体へ作用する限り、副作用は起こりえる

編集部:
ズバリ、漢方薬に副作用はあるのでしょうか?

齋藤先生:
あります。たとえば、甘草(かんぞう)という植物が含まれる漢方薬は、とりすぎることで、血圧を上げてしまう可能性があります。処方には注意が必要でしょう。ただし、西洋医学のお薬と比べ、副作用が“圧倒的に”少ないのは事実です。

編集部:
副作用の見極めの注意点はあるのですか?

齋藤先生:
その人の病態について診断することを、東洋医学では「証」と呼んでいます。この「証」が正しく見極められず、誤った漢方薬をお出ししてしまうと、好ましくない結果に至るでしょう。これを誤治(ごち)と言います。また、瞑眩(めんげん)反応といって、病状の改善が現れる前、一時的に悪化することもあります。瞑眩反応は、同じ漢方薬をのみ続けることで、治まってきます。それらの見極めが大切です。

編集部:
なぜ、「副作用はない」という誤解が生じたとお考えですか?

齋藤先生:
自然由来だからですかね。普段食べているものと同じで、「食品の一種だ」という誤解があるのだと思います。しかし、そもそも薬理的な作用がなかったら、漢方薬として認められてこなかったはずです。加えて日本の場合、漢方が注目されてきたのは最近のことです。作用・副作用を含めて症例数が少なく、表立ってこなかったことも関係しているでしょう。

編集部:
漢方の副作用は、人によって異なるのですか?

齋藤先生:
漢方薬の効果・副作用は個人差に顕著な違いがあります。我々医師は、漢方薬の処方を患者さんの様子に注意しながら処方していきます。

編集部:
副作用が出た場合、どうすればいいのでしょう?

齋藤先生:
処方された医療機関に相談するのが一番です。症状が副作用なのか、もしくは「誤治」「瞑眩反応」なのか、判断することが大切です。

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最終更新:2/12(水) 10:46
Medical DOC

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