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養殖ノリの生産量が激減 栄養不足に加え暖冬の影響も…香川

2/12(水) 17:30配信

KSB瀬戸内海放送

現在、「養殖ノリ」の生産がピークを迎えています。しかし、今シーズンはその収穫に異変が起きています。そこには、暖冬による海水温の高さと、意外な生き物が関係しているようです。

 ノリの養殖が盛んに行われている高松市。ここ数年でノリの生産量は急激に減ってきています。
 過去10年間の香川県で取れた乾燥のりの生産量は、2010年前後は約5億枚が取れていましたが、ここ数年で生産量が減少し、2018年度は約2億6千万枚となっています。そして、今年も2018年度と同じくらいのペースで推移しています。

 その理由について香川大学の末永慶寛教授は…。

(香川大学/末永慶寛 教授)
「一つは栄養不足。ノリが育つための栄養が海域に乏しい」

 ノリの成長には窒素やリンなどの栄養が必要です。下水道が発達したことなどから海に流れ込む栄養分が少なくなり、これがノリの色落ちや生産量の減少につながっています。
 さらに今シーズンは、暖冬による海水温の高さが生き物に影響を及ぼしているといいます。

 屋島湾の海水温は、12月中旬からは平年よりも2度ほど高くなっていて、11日現在で10.0度となっています。

(末永慶寛 教授)
「温度が高くなったらノリの成長の前に、植物プランクトンが先に増えてそっちの方に取り込まれてノリに栄養が行かない」

 また、生産者はあることに頭を悩ませています。

(地濱水産/地濱秀生 社長)
「やっぱり温暖化で、たぶん魚がノリを食べる食害、生産する前に取られて食べられてしまう。魚が食べてるのが分かるジャブジャブしよる。それは辛い」

 香川県水産試験場がノリの養殖場に設置した水中カメラの写真です。ノリ網の周りにクロダイと思われる魚の影が映っています。
 岡山県水産研究所が行ったクロダイによるノリの食害実験では、クロダイが海面に浮き上がってノリを食べていることが分かります。

 香川県水産課は、クロダイのほかにボラなどが食害をしているとみて、現在、水中カメラの映像を調べています。また、2019年2月からは魚の侵入を防ぐネットでノリの養殖場を囲む試験も行っていて、今後、導入も検討しているということです。

最終更新:2/12(水) 19:19
KSB瀬戸内海放送

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