ここから本文です

新型コロナに感染した場合の入院費は? 気になる保険とクレジットカードの補償金

2/13(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 横浜港に停泊するクルーズ船でいまだ眠れない夜を過ごす乗員乗客約3700人。新型肺炎(コロナウイルス)の感染者はすでに指定医療機関に入院しているが、非感染者も検疫法に基づき経過観察期間である14日間の船内隔離が行われている。この間の保険の支払いはどうなるのか?

■強制入院でも費用を取られる

 感染の蔓延を防ぐため「指定感染症」に指定された新型肺炎。感染者は強制力をもって検査、隔離されることになるが、公費負担の新感染症と違い、新型肺炎に関しては病院代がタダになるというわけではない。

 指定感染症は都道府県から助成金が出るものの、東京都の場合は世帯所得に応じて最大2万円が自己負担になる。保健所に「申請書」「入院勧告等通知の写し」「世帯員の所得証明書」を持参して手続きをしなくてはいけない。入院期間は休業補償もなく、ただでさえ物入り。生命保険の入院給付金は下りるのか?

「通常の季節性インフルエンザなどと同様に新型肺炎も疾病入院給付が受けられます」(かんぽ生命)

「『医療保険EVER』の入院給付日額5000円なら、日帰り入院でも一律5日分(2・5万円)をお支払いします」(アフラック)

■クルーズ船で隔離されている人は?

 ただし、保険金が下りるのは医療機関に入院した場合に限られる。クルーズ船やホテルで隔離されている人たちは事情が違ってくるのだ。

「新型肺炎も1日からの入院で保険金が支払われますが、あくまで健康保険対象の医療機関に入院した場合です。ホテルや研修所では保険金は下りません」(都民共済)

「地震などの災害時に医療機関が機能していないといった際は特例が認められますが、今回の新型コロナはそれに該当しません」(住友生命)

 どの保険会社もホテルや船は「ダメ」という答えだ。仮定の話ではあるが、どうせ隔離されるなら病院の方がよいことになる。

■アメックス・ゴールドの疾病保障は300万円

 では、クレジットカードに付いている海外旅行保険の疾病治療補償は適用になるのか。

「海外で新型コロナウイルスに感染し、現地の医療機関にかかった場合、治療費や病院への交通費まですべて請求の対象になります」(三井住友・VJ保険デスク)

 一般的に年会費のかかるゴールド以上のクレジットカードには海外旅行保険が自動付帯されている。年会費が1万1000円(税込み)の三井住友ゴールドの場合、疾病治療費用の補償額は300万円。同カードには家族特約もついていて、本会員と生計を共にする19歳未満の親族などの条件を満たせば、200万円まで補償。感染症は子どもがかかる可能性が高いので、うれしい特典だ。

 ほかにも、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド」(年会費3万1900円)、「JCBゴールド」(同1万1000円)、「セゾンゴールド・アメックス」(同1万1000円)が300万円の疾病補償が付いている〈別表〉。しかも、クレジットカードの付帯保険はカードごとに請求できるため、2枚持っていれば合計600万円の補償になる。また、旅先でも365日24時間、日本語でサポートしてくれるので、病院の紹介もしてくれる。もちろん、上級カードになるほど補償やサポートは手厚くなる。

 一方、残念ながら年会費無料というカードのほとんどには、この海外旅行保険が付いていない。ただし、「楽天カード」「イオンゴールド」は旅行代金の支払い決済などを行うと補償の対象になる。いわゆる、利用付帯と呼ばれるものだ。

 楽天カードの場合、海外旅行代金の支払い決済を楽天カードで行うと、本人と家族カードを持つ同伴者に200万円の疾病補償が付く。本人のみの補償なら自宅から出発空港までの交通費の支払いだけでもいい。電車やリムジンバス、タクシー代をカード決済すれば適用される。

 もっとも、新型コロナの「病死」には保険が適用されない。アメリカン・エキスプレス・ゴールドは海外での死亡・後遺障害に最高1億円(利用付帯)の補償が付くが、あくまで事故が原因の死亡や障害の場合。心配な人は、別の海外旅行保険に入るしかない。

 ソニー損保の海外旅行保険は、3泊4日の台湾旅行で保険料1740円(49歳未満=2月)を支払うと、1000万円の疾病死亡金が下りる。国内旅行保険に疾病補償はないが、海外旅行先で病気になったら、とりあえず持っているクレジットカードをチェックしてみたい。

最終更新:2/13(木) 11:57
日刊ゲンダイDIGITAL

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ