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<新型肺炎>勝浦ホテル滞在者、全員陰性 砂文字や直筆メッセージに「応援ありがとう」

2/13(木) 10:09配信

千葉日報オンライン

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中国・武漢市から帰国し、千葉県勝浦市内のホテルに一時滞在している人々の帰宅が12日夜に始まった。2週間の不自由な生活を送った中、市民からは次々と温かな気持ちのこもった激励のメッセージが届いた。ホテル退出を前に会見した50代男性は「市民の応援で不安を抑えられた。ありがとうと言いたい」と勝浦市民に感謝した。

 男性は帰国当初、感染拡大の情報を聞くたびに心揺れ動く日々だったと明かした。一緒に飛行機に乗ってきた2人が検査で陽性反応が出た際には「自分にも可能性があるのでは」と見えない恐怖におびえた。さらに市内の小中学生に新型肺炎によるいじめアンケートが行われたことを知ると、「悪いことをしている立場とも考えた」という。

 室内だけの閉ざされた生活が好転したのは2月6日。ホテル前の砂浜に応援メッセージを見つけて「不安が抑えられた」と振り返る。砂浜では市民らによる竹灯籠の点灯や和太鼓演奏も行われ、地元中学生からは直筆メッセージが届き「毎日励ましてもらい、市民の応援を実感した」。市民の温かな気持ちが、半月にわたる自由を制限された経過観察期間を乗り越える糧になったという。

 ホテルに滞在した理由については「自分が(新型肺炎の)発生源にならない立場を証明できるように」と説明。現状、数回の検査で陽性が判明するケースがあり、今後の生活で「私を(感染がなく)大丈夫とみてくれるか不安感が残る」と複雑な心境を吐露した。

 50代女性は、2週間の滞在生活で困ったことはなく「政府やホテルの皆さんにしっかりやってもらった。ありがとう」とお礼を述べた。市民からの心のこもったメッセージに感動した様子で「私たちの宝物。一生忘れない。心は一つ。またお邪魔させていただきます」と観光で再訪することを約束した。

 バス出発時には、市民ら約20人が駆け付け「お疲れさまでした」などとねぎらいの言葉を書いた横断幕を掲げて見送った。市内の会社員、国藤みゆきさん(47)は「また今度ゆっくり勝浦に来てほしい」とバスが見えなくなるまで手を振っていた。

最終更新:2/13(木) 10:09
千葉日報オンライン

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