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15万人動員!異例ヒットのドキュメンタリー 「親が命がけでしてくれる最後の子育て」

2/13(木) 7:11配信

なかまぁる

ドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』監督の信友直子さんが2019年10月に、同じタイトルの著書を上梓。こちらも話題になっています。映画はなかまぁるでもご紹介し、東京・築地の朝日新聞東京本社で上映会も開催しました。
映画撮影の裏話や、本に込めた思いについて、なかまぁる編集長・冨岡史穂が聞きました。

【写真】もうすぐ100歳の父が認知症の母を介護。買い物だって重労働

もう努力しないと母を愛せない

冨岡 著書の中に、認知症専門医の今井幸充先生から「家族はその人を愛することが一番の仕事」と言われてハッとした、という一文があります。これはご両親と離れて暮らす信友さんにとって、大きな言葉だったのでは?

信友 そのとおりです。たとえば以前の私は、父や母の下着を他人に洗ってもらうことを申し訳ないと思っていたんですね。でも考えてみたら、洗濯って誰にでもできることで、絶対に家族がやらなきゃいけないというものではない。洗濯に限らず「お願いできることはヘルパーさんにお任せする」という覚悟を決めることも大切なのだと気づかされました。

冨岡 もう1つ、ものすごく覚悟を決めて書かれたと思うのですが、もう努力しないとお母さまを愛せなくなっていると記された箇所がありました。

信友 そこは自分でも書こうかどうしようか悩みました。でも、私と同じことを考えて自分を責めている人は少なくないのではないか、と思ったんです。「認知症になって変わってしまった親を愛せない。私はひどい娘だ」と自責の念を持っている人に、「あなただけじゃないですよ」というメッセージを出したほうがいいんじゃないかと。

冨岡 私は映画を観た時に「いいご家族だなあ」と思うと同時に、「自分は親の介護が始まった時に、信友さんのように優しく声を掛けてあげられるだろうか」と考えてしまったんです。それだけに、信友さんが正直な気持ちを書いてくれたことで救われましたし、同じように感じた読者はたくさんいただろうと思います。

信友 そこに一番感銘を受けたと言ってくださる方は多いですね。

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最終更新:2/13(木) 7:39
なかまぁる

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