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同性婚訴訟、トランスジェンダーのカップル追加提訴へ「ただ待つだけじゃダメだと思った」

2/13(木) 15:04配信

ハフポスト日本版

法律上の性別が同じカップルの結婚実現を求め、13組の同性カップルが国を訴えている「結婚の自由をすべての人に」訴訟。

同訴訟の原告に、トランスジェンダーで性自認が男性の一橋穂さんと、女性パートナーの武田八重さん(ともに仮名)が新たに加わる。

一橋さんは男性として生活しているが、戸籍上は女性のため、武田さんと結婚できない。

原告の中ではじめてのトランスジェンダーのカップルとなる一橋さんと武田さん。二人はなぜ訴訟に参加しようと思ったのか。そして国にどんなことを訴えたいのだろうか。

ハフポスト日本版は、一橋さんと武田さんに話を聞いた。

今、原告になる理由

一橋さんと武田さんはともに40代。数年前から武田さんと東京都内で暮らしている。

ふたりは、一年前に始まった「結婚の自由をすべての人に」訴訟を見守ってきた。

一人一人の原告が自分たちの気持ちを代弁してくれていると感謝する一方で、自分たちにもできることがあるのではという気持ちにもなったという。

「つらい状況の中で訴訟を闘っている原告たちを見てきて、ありがたいと思う一方で人任せにしていていいのかと思う気持ちもありました」

「原告になることで、仕事に影響が出て生活がままならなくなるのではという不安も、正直あります。でも、私たちにできることをやってみようと二人で話し合って決めました」と、武田さんは話す。

一橋さんも、「この年齢になって、病気や死というものがリアルに見え始めてきました。誰かがやってくれるだろう、とただ待つだけじゃダメなんだよなって思いました」と、原告になると決めた気持ちを語る。

出会って、変わったこと

一橋さんはかつて「どうせ自分は結婚できないだろうから」と思っていたという。

「若い時には、女性と結婚できない人生なんだったら太く短く生きればいいや、とあまり自分を大事にしていない時期もありました」

一橋さんが「女の子」という枠組みにはめられることに最初に抵抗感を感じたのは、幼稚園生の時だった。スカートをはかされたり、ままごとでお母さん役をしたりするのがとても嫌だった、と振り返る。

小学生の時から、好きになる相手はいつも女性だった。高校生になった時に、自分は男性だということをはっきり自覚した。

しかし、周りには同じようなトランスジェンダーの人たちがいなかったので、どう生きていいかわからなかったという。

どうせ家族を持てないのなら、太く短く。そんな一橋さんの人生観を変えたのが、武田さんとの出会いだった。

「彼女に出会って、長生きしたいと思うようになりました。それは家族ができたから。自分一人の体ではなくなって責任感も生まれました。相手を悲しませたくない、幸せな時間を一緒に過ごしたいという感情が強くなりました」

武田さんは、トランスジェンダーのカップルの自分たちが訴訟に加わることで、トランスジェンダーの人たちが希望を持ってもらえたら嬉しいと考えている。

「『トランスジェンダーの人たちは結婚を望んでいないよ』と言われることもあるんです。だけどそもそも、トランスジェンダーの人たちの中には『結婚できる』と思っていない人たちもいると思います。期待を持つのが怖いという気持ちもあるんじゃないかな」

「だから私たちが結婚の権利を訴えていくことで、もっと可能性について知って欲しい、希望を持って欲しいです」

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最終更新:2/13(木) 15:26
ハフポスト日本版

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