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ガウディ、ピカソ、ミロ……だけじゃない! 『奇跡の芸術都市 バルセロナ展』開催中

2/13(木) 7:08配信

ぴあ

『奇跡の芸術都市 バルセロナ展』が東京ステーションギャラリーにて開幕。4月5日(日)まで開催されている。

各作品画像

スペイン、カタルーニャ自治州の州都バルセロナ。芸術、食、スポーツ、世界遺産サグラダ・ファミリアなど、さまざまな点で世界中の人々を惹きつけている、スペインで最も人気のある観光都市だ。

同展は、そんな都市の魅力を探るべく、都市の近代化が進んだ1850年代から、万博開催を経てスペイン内戦に至るまでの約80年間にカタルーニャに花開いた芸術文化を辿る。

アントニ・ガウディをはじめとする建築家や、ここで若き日々を過ごしたピカソ、同じくここを足掛かりに世界的に活躍したミロやダリ、そして、カフェ「四匹の猫」を文化発信の場としたラモン・カザスやサンティアゴ・ルシニョルなど、多くの芸術家による絵画、ドローイング、彫刻、家具、宝飾品など約130点が紹介される。

会場は全6章で構成。第1章「都市の拡張とバルセロナ万博」では、1859年から始まった都市の拡張計画と、1859年に開催された万博の様子が紹介され、急激な近代化が都市や人々もたらした変化が見て取れる。

第2章「コスモポリスの光と影」では建築にフォーカス。バルセロナの中心部、グラシア通りに建つ名建築「カザ・アマッリェー」(ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルク設計)と「カザ・バッリョー」(アントニ・ガウディ設計)を、写真パネルで紹介するとともに、室内を飾った優美な家具や工芸品、ステンドグラスなどを合わせて展示する。

第3章「パリへの憧憬とムダルニズマ」では、バルセロナを中心に興った芸術様式「ムダルニズマ」を牽引した画家、ラモン・カザスとサンティアゴ・ルシニョルに焦点を当てる。同展を監修した昭和女子大学の木下亮教授によると、カザスとルシニョルの2人は、同展で最も注目してほしい画家だという。

バルセロナで生まれ育ち美術を志した2人はパリに憧れ、モンマルトルで2年間の共同生活を送った後、カタルーニャ地方で芸術運動「ムダルニズマ」を牽引。バルセロナ近郊の小村シッジャスで「ムダルニズマ祭」を主宰し、美術・音楽・演劇のジャンルを超える総合芸術を目指した。

第4章では、カザスとルシニョルが仲間たちと開いたカフェ「四匹の猫」を紹介。芸術家や知識人の溜まり場となった「四匹の猫」では、展覧会、音楽会、人形劇、朗読会が盛んに行われ、雑誌も発刊するなど、カタルーニャ文化の発信地となった。

ピカソも「四匹の猫」の常連で、初個展もここで開催。カザスとルシニョルより年下だったピカソは彼らを真似し、そして乗り越えていったという。会場には、その頃のピカソが描いたスケッチや油彩、ピカソが美術担当となってマドリードで創刊された文芸雑誌なども展示されている。

第5章は「ノウサンティズマ―地中海へのまなざし」と題し、スペイン中央政府との対立が激しくなり、民族性を重視する保守的思想が強くなったカタルーニャで、かつて繁栄した地中海文明への回帰を特徴とする「ノウサンティズマ(1900年代主義)」と呼ばれる動きを紹介する。

そして最終章となる第6章「前衛美術の勃興、そして内戦へ」では、ピカソに続くように、バルセロナのダルマウ画廊の後押しによって1920年代以降パリに進出し、シュルレアリスムの中心人物となったミロやダリの前衛芸術を紹介するほか、1936年に勃発したスペイン内戦を題材としたピカソやミロなどの作品を取り上げる。

19世紀から20世紀へと歴史が大きく動いた時代に、きら星のごとき美術の巨匠たちを育んだカタルーニャ。その熱気と魅力を存分に堪能できる展覧会だ。

【開催情報】
『奇跡の芸術都市バルセロナ』 4月5日(日)まで東京ステーションギャラリーにて開催

最終更新:2/13(木) 7:08
ぴあ

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