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「ガンダム」まで何マイル? 防衛装備庁が「パワードスーツ」を開発する理由と現状

2/13(木) 15:26配信

乗りものニュース

こいつ動くぞ! ついに動く実物大「ガンダム」 一方実際のロボット兵器は…?

 実物大「ガンダム」がついに動き出す一方、防衛装備庁は「パワードスーツ」を真剣に開発中です。

【写真】河野防衛大臣も視察「高機動パワードスーツ」試作機

 2020年1月20日、実物大の動く「ガンダム」を一般公開することを目指すプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」の、具体的な公開内容が発表されました。公開施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が横浜市の山下ふ頭にて7月よりプレオープンし、10月1日より1年間、公開予定とのことです。

 アニメ『機動戦士ガンダム』が世に出て今年で40年目、SFの技術はようやく現実になったのでしょうか。

 アニメやSFの世界では、2脚歩行の人型ロボット兵器は一般的です。『機動戦士ガンダム』におけるモビルスーツは企画段階において、「スーツ」という名称にも表れているように、元々は歩兵の戦闘力を強化するために着る装甲スーツと設定されていました。しかし当時は巨大ロボットアニメ全盛期であり、やがてスーツと呼ぶにはやや違和感のある高さ18mという人間の約10倍、6階建てビルに相当する大きさになります。

 リアル世界の主力戦車はどんどん主砲が大きくなり、その威力に耐えられるように装甲も厚くなり、重くなった車体を無理やり動かすために大馬力エンジンを詰め込んで、地面で動かすには限界点に近い重さ60tを超えるようになってしまいましたが、SF世界の人型兵器も、同じ顛末をたどって巨大化したと想像を膨らませることもできます。

 そして現在、残念ながらリアル世界では、2脚歩行の人型ロボット兵器は存在していません。

防衛省が開発を進める「高機動パワードスーツ」なぜ必要?

 一方、冒頭でも触れたように、日本の防衛省・防衛装備庁では2015(平成27)年度から「高機動パワードスーツ」の研究を行っており、2017年度末には試作機が完成しています。

 とはいえこれは、「モビルスーツ」のようにパイロットが乗り込む人型兵器ではありません。体に装着して筋力をサポートする下肢用外骨格型パワードスーツで、介護現場やリハビリ支援、物流業界などで使われているものの、ミリタリーバージョンです。

 歩兵は作戦行動に必要な銃から弾丸、水、食料、救急キットなどまでを自ら携行して、その名の通り自らの足で機動することが基本です。そして第2次世界大戦期から20世紀のあいだ、歩兵装備の重量は25kg程度でした。

 21世紀に入るとこれに加え、防御力強化のためボディアーマーが標準装備となり、ライトや暗視装置、戦場ネットワークにリンクするためのモバイル端末、バッテリーなどが次々と追加され、重量は約55kgまで肥大化してしまいました。しかし、それを携行する生身の人間は、第2次世界大戦時からそう変わってはいませんし、いくら鍛えるといっても限界があります。そこで、これをアシストする「パワードスーツ」の登場というわけです。

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最終更新:2/14(金) 8:07
乗りものニュース

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