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「アルビノだから選ばれない」 恋も結婚も諦めていた私を救った言葉 「青春を取り戻したい」と思えるまで

2/15(土) 7:00配信

withnews

結婚式で、パートナーと永遠の愛を誓う友人。生まれつき髪や肌が白いアルビノの神原由佳さん(26)は、その姿に感動しつつも、複雑な気持ちを抱いてきたと言います。「人と見た目が違う私なんか、誰からも選ばれない」「結婚も、出産も無縁だ」。心を覆う暗い感情を晴らしてくれたのは、同じく外見に症状がある子の親たちからかけられた言葉でした。

【画像】白、金、茶……多様な髪色、アルビノの人々 「変わった見た目」が理由で両腕を切断された女性も

【コラム連載「#アルビノ女子日記」】
他の人と比べ、生まれつき肌や髪が白いアルビノ。「特別な存在」とみなされがちですが、どのような人生を送っているのでしょうか。当事者である神原由佳さんに、等身大の姿をつづってもらいます。不定期連載です。

人と違う見た目は「対象外」?

26歳。同い年の友人たちが、ちらほら結婚し始めた。

先日も、結婚式に行ってきた。花嫁姿の友人を見るやいなや、瞳が潤んだ。新婦入場、誓いのキス。お決まりの儀式が「すごくいいもの」に見えてきて、泣いてしまう。大事な人の幸せな姿を見るのはいいものだ。

でも「自分が新婦として皆の前に立ちたいか?」と問われたら……。

私は周りが恋愛に興味を持ち出す思春期の頃から、自分は恋愛や結婚に無縁の人間だと思ってきた。なぜなら、私がアルビノだからだ。

「アルビノの自分は、誰の恋愛対象にもならないだろう」という思い込みがあった。「女性は選ばれる性である」との偏見もあって、「人と姿が違う自分なんか、誰からも選ばれやしない」と、勝手にひねくれていた。異性から好意を持たれたこともあったけど、「もっと可愛い子がいるじゃん」と相手の気持ちなど考えもしないで、へそを曲げていた。

「子どもを生んではいけない」思い詰めた過去

それだけではない。アルビノは遺伝子疾患だ。親の片方がアルビノの場合、遺伝の可能性は100分の1より小さいと言われている。無視できるような小さな確率かもしれない。でも、プレッシャーを感じる。

子ども時代、私は自分がアルビノであることがつらくてたまらなかった。だからこそ、自分の子どもがアルビノで生まれてきて、その子に「どうして、遺伝のリスクが分かっていたのに産んだんだ!」と責められるような気がした。そう言われることが怖かったし、「そのままのあなたでいいよ」と愛せる自信もなかった。

「この負の連鎖は断ち切らなければいけない」。私は大学生になるまで、そんな考え方を自分自身に対して持っていた。まさに「優生思想」だ。そんな自分の発想が恐ろしかった。

「大げさだ」と笑われるかもしれない。けれど、かつての私は、それくらい思い詰めていた。「出産はしない。出産しないなら、結婚もしない。恋愛をしたら、結婚や出産もしたくなるかもしれないから、恋愛もしない方がいい」。そう思っていた。

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最終更新:2/15(土) 7:00
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