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古い工作機械も含めた工場のスマート化へ、サイレックスがパトライトと連携

2/14(金) 8:10配信

MONOist

 サイレックス・テクノロジーは、「第4回スマート工場EXPO」(2020年2月12~14日、東京ビッグサイト)において、CNC装置に対応した工作機械向けプロトコルコンバーター「FBR-100AN」と、パトライトの信号灯ワイヤレスデータ通信システム「AirGRID」を連携稼働するデモンストレーションを披露した。同年5月をめどに、AirGRIDとの連携稼働が可能な対応プログラムのダウンロード提供を開始する予定だ。

 FBR-100ANは、CNC装置から機械の稼働データを収集し、工作機械向けオープン通信規格であるMTConnect形式に変換して、有線・無線LANを通じて上位のシステムに転送する機能を備えている。これまでは対応するCNC装置はファナック製だけだったが、2020年2月からブラザー工業製にも対応するようになった(対応アップデートは有償)。

 デモで披露したAirGRIDとの連携機能は「統合収集モード」と「単独収集モード」の2つがある。統合収集モードでは、AirGRIDによる信号灯から得られる稼働情報とCNC装置から得られる工作機械の制御データを統合してMTConnect形式に変換する。1台のFBR-100ANで、最大3台までのCNC装置とAirGRIDの送信機と連携が可能だ。一方、単独収集モードは旧型の工作機械向けの機能となり、最大30台までのAirGRIDの送信機から信号灯の情報を収集できる。

 工場で使用されているCNC工作機械のうち、3~4割はLAN非対応の古いものが占めるといわれている。工場をスマート化するにはこれらの古い工作機械からも稼働情報を取得する必要がある。これらの古い工作機械も、RS-232Cなどのレガシーインタフェースからデジタルデータを収集できるものの、そのデータについては工作機械のメーカーや型番ごとに設定を確認しなければならず、これがコストアップの要因になっていた。「この課題を解決するために、CNC工作機械にはほぼ装着されている信号灯でトップシェアのパトライトのAirGRIDとFBR-100ANを連携させることを決めた。これにより、新しい機械からも古い機械からも稼働情報を収集し、MTConnect形式で上位システムに送信できるようになる」(サイレックス・テクノロジーの説明員)。

 なお、工作機械向けのオープン通信規格としては、米国で策定されたMTConnectの他に、OPC UAに準拠しており欧州で策定が進むumatiもある。「2020年内の正式な規格リリースに合わせて、umati版のFBR-100ANの商品化も進めている」(同説明員)という。

MONOist

最終更新:2/14(金) 8:10
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