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コクヨ、ラブコールも拒否で手詰まり ぺんてる株取得失敗

2/14(金) 20:04配信

産経新聞

 文具業界最大手のコクヨと2位のプラスが繰り広げる“ぺんてる争奪戦”は、着地点が見えない状況だ。コクヨの黒田英邦社長は14日、ぺんてる株の過半数取得を断念し、業務提携に向けた協議をぺんてると進める考えを示したが、ぺんてる側は応じない構えをみせる。膠着状態は続きそうで、コクヨの手詰まり感が強まっている。

 37・8%を保有していたコクヨは、昨年12月15日を期限にぺんてる株の過半数取得を目指して買い付けを行ったが、同12日時点で45・66%にとどまり、失敗に終わった。

 コクヨは当初、3500円とした1株当たりの買い付け価格を2度にわたり引き上げ、最終的に4200円として切り崩しを図ったが、約8%しか上乗せできなかった。

 黒田社長は「これ以上、敵対的に買い上げても意味がない」と話した。「今後は筆頭株主として先方の企業価値をどう向上できるか、積極的に提案したい」とラブコールを送った。

 ただ、ぺんてるは「昨年12月に発表した『コクヨとの協力関係構築に向けた協議を中止する』という立場に変わりない」と、提携協議は拒否する考えを示している。

 また、コクヨはプラスとも「話し合いの場は持っていない」(黒田社長)といい、「このままずるずると膠着状態が続くのでは」といちよし経済研究所アナリストの内藤佑介氏はみる。

 ぺんてるの大株主には従業員持ち株会など、経営陣に近い関係者が多い。「コクヨに取り込まれたくない」との意思が働いたほか、コクヨの強硬姿勢に反発が広がったとみられる。

 コクヨが今回の株取得に投じた資金は131億円。投資のメリットを出せないままだと、コクヨの株主から批判の声があがる可能性もある。岩井コスモ証券アナリストの清水範一氏は「現状打開は難しいが、コクヨは経営ビジョンなどを発信して株主への働きかけを続けるほかない」と話している。

最終更新:2/14(金) 20:04
産経新聞

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