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武漢封鎖、取り残されたペットを救え 獣医師らが奔走

2/14(金) 11:18配信

The Telegraph

【記者:Yiyin Zhong and Nicola Smith】
 新型コロナウイルス流行の中心地となり、公衆衛生の危機にさらされている中国・武漢。ここで友人たちから「ラオ・マオ(老猫)」と呼ばれる思いがけない英雄が現れた。

 ラオ・マオさん(43)はある目的のために、さびついた配管や割れた窓をものともせず、他人の家に進入している。彼と6人の仲間による動物レスキュー隊は、市が封鎖されて以降、飼い主が面倒をみられなくなっているペット、少なくとも2000匹を飢えから救ってきた。

 ラオ・マオさん、本名シュアイ・リファ氏はインターネット上でペット支援組織、「武漢小動物保護協会」を運営する獣医師だ。人口1100万人の武漢市が先月23日に突然封鎖されてから、ペット約2万匹が飼い主の家で孤立していると考えている。春節(旧正月)のために市外に出ていた多くの飼い主が、厳しい移動制限により、いきなり最愛のペットの元に戻れなくなってしまったからだ。

 動物病院を経営し、13年にわたってレスキュー活動に携わってきたラオ・マオさんは、ソーシャルメディアを通して飼い主からの必死の電話やメッセージを受け、ペットたちを救うべく立ち上がった。

 ラオ・マオさんはテレグラフ紙に対し「ここ数日は連絡でいっぱいだ。毎日数百件の依頼を受け、20軒から30軒の家を訪れている」と述べた。ラオ・マオさんとチームが救った多くのペットのうち、99%は猫で、犬はわずか0.5%。他はウサギやハムスターだ。

 救ったペットたちは皆とても怖がっていて、大きなストレスを抱えていた。中には餌と水がわずかしか残っていなかった猫もいた。

 ある事例では、1月27日に帰宅する予定だった猫の飼い主が、その日までの餌しか用意していなかった。飼い主がラオ・マオさんに連絡を取ったのは2月3日だった。「その飼い猫の元に餌と水を補充しに行くと、近くにすり寄って離れなかった。猫は通常2、3秒しか水を飲まないが、この猫は10秒以上飲み続けた」

 当初は救助したペットを自宅に連れ帰っていたが、3日後にはスペースが足りなくなり、1か月分の餌と水を置いてくることしかできなくなった。

 ほとんどのペット救助は成功したものの、すでに手遅れで餓死した子猫や、難産で死んだ猫もいた。

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最終更新:2/14(金) 11:18
The Telegraph

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