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ルールに厳しい国とルーズな国 科学的に調べた33か国地域のランキングから見えたもの

2/14(金) 11:24配信

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信号を守る人が多かったり、守らない人が多かったり。あるいは列をつくって並ぶ人が多かったり、並ばない人が多かったり。世の中には、ルールにうるさい人や組織もあるし、あんまりこだわらない人や組織もある。この差は、文化の差から来ると説明するのが、米メリーランド大学のミシェル・ゲルファンド教授(比較文化心理学)だ。2018年に出版した「Rule Makers,Rule Breakers」では、こうした文化の違いは、その国が経験した「脅威」の差によって生まれると指摘している。さまざまな文化の人たちがともに行動する場面が増えてきている昨今、私たちはどんなところに気をつけるべきなのか。ゲルファンド教授に聞いた。(聞き手・西村宏治)

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――著書では、世界にはルールやしきたりに厳格な「タイト文化」の国と、そうでもない「ルーズ文化」の国があると指摘されています。

私は世界中を旅して、そのコントラストに気づきました。シンガポールにいけば、とてもたくさんの罰則があります。ドイツでは人々がとても我慢強く並んでいます。でも私が生まれ育ったニューヨークでは、人々は信号を無視して、子どもの手を引いて、道路を渡っていきます。世界を見渡せば、こうした違いに気づくことができます。

しかし私が手がけてきたのは、その違いを最高に科学的な手法を使って分析し、理解することです。ですから調査もしますし、実験もします。ニューロサイエンスのテクニックも使いますし、コンピューターサイエンティストとも協力しています。非常に広い観点から、文化の構造を理解しようとしてきました。

その結果、一般論として国々をタイトとルーズに分類することができました。人間の個性を内向的や外向的と分類することができるように、国々も厳格な規範を持っているのか、寛容な規範を持っているのかで分類できるということです。日本やシンガポール、オーストリア、ドイツといった国々はタイトな傾向にありました。ブラジルやオランダ、アメリカ、ニュージーランドといった国々はよりルーズでしょう。

申し上げておきたいのは、すべての文化は別の側面も持っているということです。たとえば日本はタイト文化ですが、ルーズな側面はあります。それでも興味深いのは、ルーズだと思われる場面にもタイトさが顔をだすことです。たとえばカラオケに行くときですら、それは普段のタイトさから逃れるためのものだと思うのですが、そこには組織だった進め方があるんです。

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最終更新:2/15(土) 11:10
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