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花粉対策として、内気循環にするのは意味があるか?

2/14(金) 22:00配信

Park blog

花粉症の人にとって、花粉の時期の外気は極力触れたくないと思うもの。ドライブ中の空調を内気循環にする人も多いが、JAFが実施した実証実験結果では、総合的にみて実は外気導入の方がよいという結果がでた。その他の、花粉症対策も紹介する。

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花粉対策として、内気循環にするのは意味があるか?

 目がかゆい、鼻水・くしゃみが止まらない、のどがかゆい...これら花粉症の症状は集中力を途切れさせ、微熱をも誘発させる本当に厄介なものだ。東京都健康安全研究センターが2016年に実施した調査結果によると、都内のスギ花粉症推定有病率は45.6%と、およそ2人に1人が花粉症に悩まされている可能性があるという。まさに国民病といわれるゆえんであろう。

 日本気象協会の発表によると、2020年の花粉シーズンは、例年よりもやや早く2月上旬にスタートが見込まれるそうである。ただし、関東から西日本にかけての花粉量はかなり少なめの年となりそうだ。

 とはいえ、重度の花粉症の人であれば、花粉の時期は外に出ず、外気を完全に遮断して引きこもりたい気持ちにもなるだろう。しかし、現実にはそうはいかない。そうなると、重要なのは花粉対策である。
 車に乗るときには、エアコンの外気導入を避けるという方法もよく耳にする。その方法が有効かどうか、2019年4月に実施されたJAFユーザーテスト「内気循環と外気導入の車内環境の検証」の結果を紹介しよう。なおこの実験は、ドライブ中の空調を内気循環と外気導入のどちらにするべきか悩んでいるドライバーに向けた検証として行われた。

【JAFユーザーテスト 内気循環と外気導入の車内環境検証】概要
テスト場所:東京都内の高速道路、郊外・山道、市街地
テスト内容:同車種2台用意。内気循環と外気導入に分け、高速道路、郊外・山道、市街地を各1時間ほど走行。それぞれ4人乗車し、走行中の二酸化炭素(CO2)、酸素濃度(O2)など車内の空気の質と花粉の量を測定した。
※車両のエアコンフィルターは新品に交換
※テスト中、窓は全閉とし乗降はなし

 まず二酸化炭素濃度から見てみよう。内気循環で走行した車は1時間後には、外気導入に比べておよそ5倍の二酸化炭素濃度が検出された。最も二酸化炭素の数値が高くなったのは市街地という結果であった。郊外・山道も同様で、外気導入時には720ppmだった二酸化炭素が内気循環時には4,730ppmと実に6倍以上となった。

 JAFユーザーテストによると、東北大学大学院医工学教授の永富良一氏の話として、「二酸化炭素の濃度が3,000ppmを超えると疲労感の増加や注意力の低下、頭痛を引き起こす人が増加する」とのことである。そのため、最低でも1時間に1回は換気をしたほうがよいのだという。

 走行中は外気導入にしておくほうがよいことが、改めて確認された結果だ。そして、同時に行われた「車内の花粉量」の計測についても、外気導入にしても花粉はわずかな量しか検出されなかったという実証結果が出た。
 最近のエアコンフィルターはPM2.5対策をうたう製品も多く、スギ花粉のような大きな微粒子(30μm)は除去できるということだ。つまり、花粉を気にして内気循環にする必要はあまりなく、外気循環でよいということである。ただし、フィルターは使用するにつれて目詰まりしてしまう。そのため、取扱説明書などを参考に、年1回か、10,000kmごとには交換するとよい。

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最終更新:2/14(金) 22:00
Park blog

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