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広島中央署盗難で書類送検 「警察官の犯行、深くおわび」 広島県警本部長が会見

2/14(金) 18:15配信

中国新聞デジタル

 「警察官にあるまじき行為」「真相究明に長期間を要したのは遺憾」。広島中央署の8572万円盗難事件で広島県警が14日、脇本譲警部補=当時(36)=を窃盗容疑などで書類送検したのを受け、鈴木信弘本部長は県警本部で記者会見し、謝罪の言葉を繰り返した。捜査幹部は状況証拠による捜査手法に自信を見せた。

【動画】書類送検の理由などを説明する県警幹部

 鈴木本部長は緊張した面持ちで会見場に入り、「多額の現金が盗まれたこと、県警職員の犯行だったことを申し訳なく思う」と深々と頭を下げた。同署の生活安全課に勤務していた脇本警部補がギャンブルで多額の借金をしていたことを組織で把握できなかった点も謝罪。証拠品である現金の管理体制がずさんだったことも踏まえ、管理の徹底や職員の身上把握に努める考えを示した。

 警察署で多額の現金が盗まれるという前代未聞の事件の容疑者が警察官だったという展開を受け、報道各社は鈴木本部長との質疑応答の時間を設けるよう県警に要請した。しかし、県警は「期待にはお応えできない」と返答。鈴木本部長は一方的な冒頭発言をした後、記者の質問に答えることなく、9分余りで会場を後にした。

 その後は、川崎契刑事部長と岩上譲治首席監察官が捜査概要を説明し、約2時間にわたって報道陣の質疑に答えた。

 「なぜ捜査が長期化したのか」と問う報道陣に対し、川崎刑事部長は、犯行日の絞り込みに時間がかかり、容疑者が盗難発覚後に死亡した点などを挙げた。捜査対象者約600人への聞き取り、金融機関の出入金など約6万4千件に上る照会を経て、脇本警部補以外に容疑者がいないことを立証できたと強調。「矛盾なく合理的な説明ができるまで捜査を尽くした」と自信をのぞかせた。

 警察官の不祥事の調査や処分を担当している岩上首席監察官は「容疑者にギャンブルや借財があった背景を重く受け止める。実効ある身上把握に努め、再発防止を徹底する」と述べた。

中国新聞社

最終更新:2/15(土) 0:09
中国新聞デジタル

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