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松任谷正隆が感嘆「彼女は本物」HKT森保ピアノ作品がオリコン7位 関係者が驚いた「伝説」

2/14(金) 12:02配信

西日本スポーツ

倍速のデモテープ「伝説」

 福岡市を拠点にしたアイドルグループ「HKT48」の森保まどか(22)の初ソロピアノアルバム「私の中の私」が、演奏だけを収録した作品ながらオリコンの週間アルバムチャートで7位に入るヒットになった。アイドル人気だけでなく、日本を代表する音楽プロデューサー松任谷正隆が「ナンバーワン。彼女は本物」と認めたテクニックが評判になっている。

【別カット写真(3枚)】取材中、生き生きした表情のHKT48森保まどか

 森保は長崎市出身。6歳からピアノを始め、グループに入るまでの8年間没頭した。2014年にテレビ番組で腕前を披露したところ評判になり、アルバムの企画が浮上した。

 今回のアルバムは松任谷のほか、武部聡志、鳥山雄司、本間昭光、伊藤修平といった名だたる音楽家が制作に参加。書き下ろしのオリジナルに加え、クラシックの名曲を大胆にアレンジしたものも含め、11曲を収録した。
 
 作品に携わった関係者が驚いた「伝説」がある。アルバムの最後を飾るオリジナルの「即興曲#727」。録音前、松任谷が自身の演奏を倍速にしたデモテープを手渡した。速度や演奏者の件は伏せた。「正直、音を上げると思っていた」という超技巧曲。

 録音の日、スタジオで森保は何もなかったかのように曲を披露し、松任谷を感嘆させた。「本当は半泣きで練習したんですけどね」と森保は打ち明ける。

 「音楽に対してすごくシビアな人たちだと聞いていたので、心して臨んだ」と振り返る森保。「アイドルだからという理由でハードルを下げてほしくない」。不安は杞憂(きゆう)に終わった。5人のプロデューサーとの仕事は厳しさと刺激に満ちていた。

 ヒップホップ、ジャズ、レゲエ…。経験したことのない音楽のテイストを求められた。アイドルとして忙しい中で、練習の様子を収めた動画を送ると、さまざまな注文が寄せられた。

 その中で「水みたいなピアノって言われていた」とコンプレックスを抱いていた森保のピアノが変わった。武部、鳥山の両プロデューサーに「りりしい、堂々とした感じだ」と評される個性が導かれた。

 膝を負傷し、アイドルとしてしばらくステージを離れた期間もあった。その分、アルバム制作に打ち込んだ。「私の中の私」を見つめた日々。「ピアノをやっていてよかった。その価値観は年齢とともにどんどん変わっていくだろうけど、一生何らかの形で探していきたい」とかみしめる。
 
 ピアニストとして一つの夢を挙げた。「子どもの頃にできなかったオーケストラとの共演が実現できれば」。そっとほほ笑んだ。(古川泰裕)

西日本スポーツ

最終更新:2/14(金) 12:02
西日本スポーツ

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