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浜松発車の「サンライズ瀬戸・出雲」次の駅は400km先の姫路? 時刻表に出ない運転停車

2/14(金) 16:01配信

乗りものニュース

浜松の次、豊橋に運転停車する寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」

 2020年5月から、JR西日本が夜間も走る新たな長距離列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」を運行します。

【写真】運転停車中の寝台特急「富士」

 ところでこうした夜行列車ですが、深夜に「列車が駅に止まっているのにドアが開かない」ということがあります。

 たとえば、東京駅発の「サンライズ瀬戸・出雲」を時刻表で見ると、午前1時12分に浜松駅(静岡県浜松市)を発車後、次の停車は姫路駅(兵庫県姫路市)に午前5時25分です。時刻表では、列車はこのあいだの駅には停車しないという表記ですが、実はその途中にある豊橋、岐阜、米原、大阪の各駅に停車します。ただし、前述の通りドアは開かず、乗客が乗り降りすることはできません。

 では、なぜ列車は停車するのでしょうか。その理由は「乗務員の交代」です。

 浜松駅を出た「サンライズ瀬戸・出雲」は、東海道・山陽本線を西へ進んでいきますが、このうち途中の米原駅(滋賀県米原市)まではJR東海の、米原駅から先はJR西日本のエリアです。そこで、米原駅でJR東海の乗務員からJR西日本の乗務員に交代するため、停車するのです。ただし、列車が米原駅に着くのは午前3時20分ごろ。駅は営業していないため、列車はドアを開けません。

踏切を正常に作動させるため 「京王ライナー」の運転停車

 また、浜松駅から米原駅までは約190km、米原駅から姫路駅までは約200kmあります。仮にこの2区間をそれぞれひとりの運転士が担当するとなれば、2時間以上運転し続けることになり、負担がとても大きくなります。そこで、豊橋駅(愛知県豊橋市)や岐阜駅、大阪駅でも乗務員が交代するのです。

 ちなみに、JR東日本とJR東海の境界である熱海駅(静岡県熱海市)でも乗務員の交代は行われていますが、ここは乗客が乗り降りできる停車駅です。

 このように、乗客が乗り降りする以外の目的で列車が停車することを「運転停車」と言います。

 東京近郊では、たとえばJR新宿~東武日光・鬼怒川温泉間を結ぶ特急「日光」「きぬがわ」が、JR東日本と東武鉄道の線路が接するJR東北本線の栗橋駅(埼玉県久喜市)で、乗務員交代のため運転停車します。

 一方、京王電鉄では乗務員交代のためではない運転停車が見られます。2018年にデビューした座席指定列車「京王ライナー」は、明大前駅(東京都世田谷区)に運転停車しますが、その目的は駅の前後にある踏切を作動させるためです。

 明大前駅は「京王ライナー」が運転されるまで、特急を含めすべての列車が停車していたことから、踏切が作動するタイミングは列車が同駅に停車することを前提に設定されています。そのため、「京王ライナー」も同駅にいったん停車する必要があるのです。

 なお、付近は高架化工事が進められており、完成すれば踏切がなくなるため、運転停車する光景もいずれ見られなくなるでしょう。

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最終更新:2/15(土) 19:05
乗りものニュース

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