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【RISE】新王者、原口健飛が大金星連続の理由は「人生、背水の陣」

2/15(土) 13:50配信

イーファイト

 1月13日(月・祝)東京・後楽園ホールで開催された『RISE第6代ライト級(-63kg)王座決定戦』では、同級2位の原口健飛(21=FASCINATE FIGHT TEAM)が同級1位の秀樹を1R2分23秒でKOし新王座に就き、同時に4月開幕の『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg Tournament』への出場権も手にした。

【フォト】原口がダウン奪い秀樹を見下ろす

 原口はここ数戦、金星を重ね躍進中だ。昨年夏には空手の聖武会館から独立し、自身のジムを立ち上げた。独立後は、9月に第5代RISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リー、11月にKING OF KNOCK OUT 初代ライト級王者の森井洋介、そして今年1月の秀樹と、並居る強豪に軒並み勝利、それもうち2つはKO勝利と大躍進中だ。

 その原口に王者になってからひと月が経った2月中旬、編集部では1月のベストファイター賞(ゴールドジムプレゼンツ)に選び改めて活躍の理由を聞くと、逆境が彼を強くしていることが語られた。

 原口はまず「独立すると弱くなるパターンが多いと思われています。周りからも独立して良くなるわけがない、どうせ負けるぞ、などと言われたこともありました。逆に”見とけよ”と思いました。けれどジム経営と選手を両立して、確実に強くなっています。今はそんな声たちにも”だからこそ強くなれた”と感謝しています」と反対の声も、自分を強くしてくれたと言う。

 更に原口は秀樹戦後のマイクで、21歳にして、既婚と2児の存在をカミングアウトして話題を呼んだが、パートナーの女性が第一子を出産したのは原口17歳の時だ。原口は「もちろん(ボクシングや格闘技を)やめることも考えたが、格闘技は好きだったし、ボクシングで世界チャンピオンになろう」と現役を続行した。
 しかし原口は当時高校生で家族を養えず、相手は実家で子育てという別居状態。また原口の親は妊娠出産に激怒しており、原口は自室にひきこもって暮らすなど家庭内断絶もしていた。

 そんな精神的にもギリギリの時、一つの”新星”が原口を照らした。那須川天心の存在だった。那須川は原口とは同じ年だ。初めて知った時は「なんやこいつ!」と衝撃を受けたと言う。「(那須川が)RISEで村越選手に勝った頃。”それだったら自分も…”と思った。ボクシングをかじっていたし、空手も自分なりに極めていた、行けるんちゃうか」と人生の転換となったと言う。
 ボクシングを辞め、一度空手に戻ると極真第1回世界王者・佐藤勝昭(佐藤塾 塾長)が主催するPOINT&KOルールの全日本選手権・一般男子の部に出場。並居る大型外国人選手たちに勝利し優勝した。蹴り勘も取り戻し、キックの世界にも殴り込んだ。

 17歳から自分の子どもやパートナーという存在を背負い、21歳にして周りの反対を押し切っての独立など、原口の半生からは”リスク”を押して進む姿勢が見える。それは強者との連戦マッチメイクを厭わない、選手としての構えにも現れているようだ。原口は「背負っているほうが強いと思うんです。精神的にはしんどいけど、ギャンブルみたいなものなんで、人生は。格闘技もギャンブル。負けたら落ちるし、勝ったら上がる、簡単なこと。勝たないと何も言われへんから、負けたらしゃべることは出来ない。負けたけどおもしろい試合をしたとか、周りからは言われても、殺し合いなら生きるか死ぬかなんで」と背水が強さを呼ぶと語る。

 次の試合は、4月12日(日)エディオンアリーナ大阪にて開催される『RISE WORLD SERIES 1st Round』のワールドシリーズトーナメント1回戦で、ムエタイ強豪を次々と打破してきた強打のチャド・コリンズと対戦する。リスクを背負うほどに、相手が強いほどに強くなる”リスキーファイター”は、強豪揃いのワールドシリーズトーナメントで勝ち抜くことが出来るか。

最終更新:2/15(土) 13:50
イーファイト

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