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NPBで8年間プレーした有倉 雅史監督が札幌国際情報ナインに伝えていること

2/15(土) 6:02配信

高校野球ドットコム

 札幌国際情報は、近年着実に力を付けてきて注目されている公立校である。昨夏は、東海大札幌、北海に競り勝ち南北海道大会を勝ち上がり、決勝で北照に1点差と苦敗した。そんな札幌国際情報を指導しているのは元プロ野球選手である有倉雅史監督だ。有倉監督の下チームはどのような取り組みを行ってきているのか。札幌国際情報の取り組みを迫りたい。

【動画】元プロ野球選手・有倉監督率いる新鋭校!'19 南北海道大会準Vの札幌国際情報高校を訪問!

「考える」を徹底して自力を付けてきた

 札幌国際情報の野球部を一言で表すなら「考える」だろう。

 ただし、札幌国際情報の「考える」は、何かをぼっと「考える」ではない。状況を自分で判断し、自身で考えてアウトプットするまでを「考える」と言っている。

 有倉監督は
「私の言っている一言から、10のことを考えるぐらいのことを考えなさいと言っています」と話してくれた。

 ではなぜ「考える」にこだわるのか? それは有倉監督の今までの野球人生と関係している。

 「自分自身そんなにプレイヤーとして抜群の選手じゃなかったので、その中で、やっぱりどうやって自分の力で抑えるかとか、いろんなことを自分なりに考えて、なんとか(NPBで)やれたので、そういう所が生かされていると思いますね。球が早いわけではなく、そしたらどうやって自分の力で抑えられるのかというのを考えながらプレーしてきたので」

 自身がNPBで8年間プレーして、「考える」ことの大事さを分かっているからこそ伝えられる、重みを感じる言葉である。

 もちろん、この「考える」力は一朝一夕で身につくものではない。有倉監督が「やっぱり時間はすごくかかると思います」と話すように、少しずつ身に付いていくものである。有倉監督が選手と野球を通して一緒に関われる2年半で、選手に「考える」力を少しでも身に付けてほしいと願っているのである。

 その思いは着実に選手にも伝わっている。監督が信頼を寄せる主将の原田 航介は、

「日頃からプレーの中で気づいて考えてプレーするというのがずっと有倉先生からも言われているので普段から自分から考えるというのは意識して全員やっていると思います」

「一人一人が自主的に考えて自分たちで取り組めるようになってくるようなチームになってくると強くなってくると思います。先生からはミーティングで何度も何度も、『自分たちで考えてやれ』とか、『頭を使ってやる』とか、『グランドの中で何かを感じて野球をしよう』 というのは言われていて。そこが自分たちの課題でもあるので、常に練習の合間でミーティングをし、集まって自分たちで意見を出し合っています」と話す。

 大型三塁手・秋田 真もまた、
「ひとつの練習に対して皆で意見を出し合ったり、一つ一つの練習の合間に出た課題とかもすぐに選手同士で声を掛け合って修正したりしています」と話すように「考える」が浸透しているのが分かる。

 ただし再度伝えたい。札幌国際情報の「考える」は、状況を自分で判断して、アウトプットするまでを言う。原田や秋田の言葉からも、アウトプットまで考えているのが十分伝わる。これこそが札幌国際情報の強さの秘密なのだろう。

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最終更新:2/15(土) 6:02
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