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《ブラジル》「レアル高で家政婦がディズニーランドに行けた時代のほうが異常」と経済大臣が発言=レアル安ドル高を容認か

2/15(土) 1:42配信

ニッケイ新聞

 レアル安ドル高が止まらない。12日の為替相場は5取引日連続のレアル安ドル高となり、前日比0・57%ドル高の1ドル=4・351レアルで取引を終了。レアルプラン開始以降の最高値を連日更新したと、13日付ブラジル各紙が報じている。
 今年に入ってからドルはレアルに対して8・4%高くなった。レアルは今年、対ドルで最も値を下げた通貨だ。また、12日のサンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)は、前日比1・13%高の11万6674・13ポイントだった。
 パウロ・ゲデス経済相は12日の取引終了後に、ドル高を容認する発言を行った。
 「もう1ドル=1・8レアルなんてことにはならない。家政婦がアメリカのディズニーランドに行くような時代は終った。旅行なら国内に行けばいい」と語ったゲデス経済相は、アマゾン、イグアスの滝、ブラジル北東部などの観光名所を推薦した後、「金利4%で、1ドル=4レアルの方が、金利が14%で、1ドル=1・8レアルよりずっとまし」と続けた。
 経済相はさらに、「ドルは少し高いくらいの方が、皆にとって良い結果を生む。輸出するには有利だし、輸入に頼ってきた品も、『外国産が高いなら国内産製品でまかなえないか』と考えた業者が工夫する」と語った。
 株式仲介会社ネクトンの主席エコノミスト、アンドレ・ペルフェイト氏は、「今年に入ってから、多くの通貨がドルに対して弱くなっている。投資家たちは世界的な経済リスクが高まっているのを感じており、より安定的な通貨の米ドルを買う動きが強まっている」とし、1ドル=4・60レアル水準もありうるとしている。
 ドル高更新の12日には、ブラジル地理統計院(IBGE)が、昨年12月の国内小売(販売量)が前月比マイナス0・1%だったとも発表した。
 ブラジル紙は「小売不振により、更なる利下げもありうる」としているが、利下げはまた、レアル安を誘発しかねない。
 ブラジル紙は12日に、両替商9社で観光ドルのレートを調査した。観光ドルレートは、レアルの現金でドルの現金を買う場合のレートで、通常のレートより割り高だ。調査によると、最も高いところでは1ドル=4・55レアル、最も低いところでも4・47レアルだった。
 ゲデス発言の翌日、ルーラ元大統領は、「とんでもない話だ。『家政婦がディズニーランドに行けるのが異常』などと発言するような人間は、経済的に恵まれない人々が社会的に成功することも望んでいなければ、そもそもブラジルの発展さえも望んでいないのだ」とツイートした。

最終更新:2/15(土) 1:42
ニッケイ新聞

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