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BMWモトラッド新型「F900R」でワインディングを走る スポーティなキャラクターは期待通り

2/15(土) 13:00配信

バイクのニュース

ネイキッドモデルに期待する、思い通りの走りに好印象

 ロードスターを現す「R」は“思い通りの走りが楽しいバイク”、というのがBMWのネイキッドモデルをロードスターと呼ぶ所以ではないでしょうか。

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 この新型「F900R」は、跨がると後退したステップ位置、軽く前傾するライディングポジションなど、コンサバなバイクではなく、あくまでもスポーツバイクである、と主張してきます。

 ポケットにキーを忍ばせ、メインスイッチを押すとTFTカラーモニターが起動します。大きな画面を情報で満たすのではなく、必要な項目を見やすく配置する手法はアナログメーターの針同様、一瞥しただけで情報が取れる感覚に似ています。

 多くの機種の中でこれほど速度表示やエンジン回転表示を主体にし、その他表示される文字の太さ、大きさが明快なのもBMWが持つ特徴と言えるでしょう。

 エンジンを始動するとパルス感ある排気音がサイレンサーからあふれ出します。テスト走行には複数台のグループで走りましたが、前走車が放つ加速音、シフトダウン時の音などでF900Rが持つスポーツマインドを感じる場面がありました。いい音なんです。

 走り出して気づいたのは、エンジンに備わった質感です。ベースとなるエンジンを搭載するF850GSでは、ややノイジーに感じる場面があり、改善されないかな、と思うことがありました。それは10年以上にわたり熟成され尽くしたパラレルツインの後継機だけに、余計だったのかもしれません。

 先代がボクサーツインを思わせるようにスムーズだったのと対照的に、鼓動感を奏でるようになった新生「F」エンジン。その違いもあるのですが、少し気になる部分があったのも事実。しかし、新型はまだそれほど距離も重ねていないにも関わらず、こなれたまろやかさを伝えてきます。

 それは走りの質感にも直結します。市街地の50km/hまでの領域で走る時、加減速を続けても、発進時からクラッチのつながり、シフト操作の軽快さ、そして右手の動きに呼応して生まれる加減速を含めとても滑らかです。

 もちろん、エンジンだけの感触ではありません。交差点やカーブで左右に傾ける車体の動き、路面のギャップを捉える足まわり、市街地で求められる弱めの握力、踏力で引き出すブレーキ効果。これらが見事にチューニングされ、乗りやすさでライダーを満たすのです。

 市街地を出て高速道路を走ります。一気に加速する時、想像以上に速度の乗りが早く、この俊足ぶりは見事です。それでいて剛力過ぎて気疲れするような特性ではありません。予測しやすいパワー特性です。

 ネイキッドだけに高速巡航で快適性云々を言うのは酷ですが、それでも、前傾したポジションやステップの位置など全体の乗車姿勢が巡航の苦労を和らげてくれています。スペインでの速度なので、日本の多くがまだ100km/h制限であることを考えると、これは合格と言えるでしょう。

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最終更新:2/15(土) 13:04
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