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讃岐うどん2万7000食 沿岸被災地に支援のリレー【岩手】

2/15(土) 9:58配信

岩手日日新聞社

 東日本大震災の被災者に支援を続けている北上市立花の農家レストラン「さん食亭」代表の高橋静雄さん(76)=同市若宮町=は、香川県坂出市のうどん製麺所から贈られた讃岐うどん約1000食を沿岸被災地へ届ける。震災発生直後から毎年続くうどんの提供は9年目となり、今回含め2万7000食に上る。高橋さんは「香川県から北上、北上から被災地へと支援の絆リレーで、励ましや思いを被災地に伝え続けたい」と支援の継続を誓う。

 うどんを贈り続けているのは日の出製麺所(三好修社長)。発災1カ月後となる2011年4月上旬、トラックにうどんを積み込み釜石市で炊き出しを行うなどして被災地を支援。その帰路で北上市の農家レストラン駐車場に立ち寄った際、高橋さんと知り合った。同10月に8000食分が高橋さんの元に届いたのを最初に、三好社長から意を託された支援活動は毎年続き、19年まで2万6000食の提供を受け、その都度、高橋さんら支援者が被災地にうどんを運び、炊き出しをするなどして被災者を激励してきた。

 20年も1000食が届き、その一部は陸前高田、大船渡両市で支援活動に携わる知人に向けて2月上旬発送。16日には、高橋さんと北上市の支援仲間合わせて5人が、大槌町の仮設住宅や女性グループ、山田町の飲食店に合わせて300食ほど届ける予定にしている。この際、高橋さんは仮設住宅に暮らす人たちにコメもプレゼントする。

 25年前の阪神・淡路大震災でも支援したという三好社長(55)は「阪神大震災の悲惨な状況を知っていたから、東北も大変なことになっているだろうと想像し、何かしなければとの思いで支援に向かった」と当時を振り返った上で、「うどんが被災地に確実に届き、喜んでもらっていることがうれしい。信用できる高橋さんだからこそ続けられる活動で、これからもできる限り支援を続けたい」と継続を誓う。

 発災当時、知人の安否を気遣ったのをきっかけとして被災地支援を始めたという高橋さんは「三好さんからは支援の気持ちが強く伝わっており、感謝しかない。一つの節目と思われがちな発災から10年が過ぎても支援を続けたい」と記憶風化を防ぐべく活動を続ける。

最終更新:2/15(土) 9:58
岩手日日新聞社

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