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KLMオランダ航空、韓国人差別問題で謝罪「人種差別ではなく、単純ミス」

2/15(土) 12:19配信

ハンギョレ新聞

「客室乗務員専用トイレ」と韓国語だけで書かれた案内文 「乗務員専用トイレの運営は会社の方針にはない内容 該当航空便乗務員が自ら判断…韓国国民に謝罪」

 KLMオランダ航空が人種差別問題が取り沙汰された乗務員専用トイレについて謝罪した。その一方、現在、会社レベルで今回の事案を人種差別に判断していないと述べ、波紋が広がるものと見られる。

 KLMオランダ側は14日、ソウル鍾路区(チョンノグ)フォーシーズンズホテルで記者懇談会を開き、「該当の航空機に搭乗し、不便を強いられた乗客らと今回の事件で精神的な被害を経験した大韓民国国民に謝罪する」と述べた。同日の懇談会にはギヨーム・グラスKLMオランダ航空韓国・日本・ニューカレドニア地域社長、イ・ムンジョン韓国支社長、クリスバン・エルフ韓国・日本・ューカレドニア営業常務、フランソワ・ギウディチェリ・アジアパシフィック開発担当役員らが出席した。

 ギヨーム・グラス韓国・日本・ニューカレドニア地域社長は、KLMオランダ航空が今回の事案を人種差別問題と捉えているかという質問に対し、「該当乗務員が会社に報告した内容など、これまで明らかになった事実関係からして、会社レベルでは人種差別ではないと判断している」とし、「(乗務員専用トイレと韓国語で書く以外に)英語でも記載することを忘れて発生した単純ミス」だと答えた。また「インスタグラムの書き込みや映像など、初期に発見されたいくつかの事実だけでは判断が難しく、より深い調査が必要だ」と付け加えた。ギヨーム地域社長は「個人的にはこの事案がどうやって人種差別につながるのか、理解できない」とし、「この事案は衛生に対する全世界的な問題であり、韓国よりも欧州にCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に感染した人がと多いという事実とも相反する」という個人的意見を示した。

 これに先立ち10日、オランダ・アムステルダムのスキポール空港から仁川(インチョン)空港に向かうKLMオランダ航空のKL855航空便内のトイレ一室に、韓国語だけで「乗務員専用トイレ」と書かれた案内文が張られていた事実が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて知られ、「ジェノフォビア(異邦人を向けた嫌悪現象)」に基づいて韓国人乗客だけをCOVID-199の保菌者扱いする人種差別ではないかという議論が起こった。また、この案内文について不思議に思った韓国人乗客、Kさん(28)が案内文を撮影すると、オランダ人乗務員が内部規定によって写真を撮影できないと制止したことも、物議を醸した。総座席数が327席の当該航空便には当時、乗客277人が搭乗しており、そのうち半分に近い135人が韓国人だった。

 KLMオランダ航空側は同日、「乗務員専用トイレの運営は会社規定にない内容で、内部マニュアルも存在しない」とし、「乗務員専用トイレの案内文を貼ったのは当時飛行した乗務員ら自らの決定」だと述べた。また写真撮影については「事前の同意なしに乗務員と他の乗客の写真や動画を撮ることは個人情報保護のため禁止しているが、今回の事案のように乗務員と他の乗客の写真でない場合は、機内で自由に撮影できる」とし、「当時、乗務員が戸惑ったあまり、誤って写真の削除を要請したようだ」と述べた。

 KLMオランダ航空は、今回の事案がSNSで話題になった直後、本社の役員に報告されており、該当航空便の乗務員は韓国の乗客に及ぼした被害について、機内の運営を総括する幹部と別途面談する予定だと発表した。また、13日、KLMオランダ航空の乗務員全員に乗務員専用トイレは認められないことを通知したと強調した。KLM側は「今回の事案を非常に重く受け止めている」とし、「該当乗務員の意図ではなかったが、弊社のミスが韓国の顧客を差別する行為と解釈され、韓国の顧客に不快な思いをさせることとなり、非常に遺憾に思う」と述べた。

キム・ユンジュ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:2/15(土) 12:19
ハンギョレ新聞

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