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新田真剣佑が心揺さぶられた地球ゴージャス作品に初主演。「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」で得られる刺激をさらなる成長の糧に──

2/16(日) 11:01配信

エムオンプレス

俳優の岸谷五朗と寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」が、ユニット結成25周年の祝祭公演として上演する「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」が2020年3月10日(火)に舞浜アンフィシアターにて幕を開ける。
2009年に地球ゴージャス10作目の公演として三浦春馬出演で初演された本作は、作・演出を手がける岸谷が “THE MUSICAL”として脚本を書き直し、よりエンターテインメント性を高めるために新しい楽曲を増やすなど、初演時よりもミュージカルの要素を強めているという。岸谷と寺脇以外のキャストを一新した本公演で主演を務めるのは、「ZEROTOPIA」以来、約2年ぶりに地球ゴージャスの舞台に立つ、新田真剣佑。本作で舞台初主演を果たす。
主人公の“シャチ”を務める新田に「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」について、また役者としての信念などを聞いた。

【写真】新田真剣佑の撮り下ろしショット

取材・文 / 松浦靖恵
撮影 / 青木早霞(PROGRESS-M)

◆「星の大地に降る涙」を初めて観て何かに強く惹かれた
ーー 昨年11月に行われた製作発表会見では、司会者から「シャチ役の新田真剣佑さんです」と紹介された際に「自分が演じる役名を今あらためて聞くとゾワッとして」と、初々しい姿を見せていましたね。

(初演時の)三浦春馬さんの印象がとても強かったこともあって。あらためて(役名を)言われて、“あ、俺、シャチ役なんだ!”って思っちゃって(苦笑)。

ーー その会見では、まだこの仕事を始めていない10代の頃に「星の大地に降る涙」を映像で観て衝撃を受け、「地球ゴージャスの舞台に出たいと思った」とおっしゃっていました。「星の大地に降る涙」を初めて観た当時の感動をあらためて教えてください。

何かに強く惹かれました。おそらく、夢をもらったんだと思います。当時は(自分の将来のことを)何も考えていなかったんです。もともと役者に興味があったわけでもなかったんですけど……きっと何か感じるものがあったんでしょうね。だから、“やりたい!”と思ったんだと思います。自分も役者になりたいとか、そういう感情とも違う何かなのですが……。そのときに自分が感じた感情の表現の仕方はわからないけれど、とても不思議な感覚で、今まで感じたことがないようなものでした。

ーー 製作発表会見では三浦春馬さんからサプライズの映像メッセージもありましたが、今回、三浦さんから何かアドバイスはありましたか?

当時春馬さんは19歳。今、僕が23歳でやらせていただくシャチはまったくそれとは別物であって、“自分らしいシャチを演じて、伸び伸びとお芝居をして欲しい”というようなことを言っていただきました。僕自身も(三浦が演じたシャチに)寄せるということは考えていなくて。今回は“THE MUSICAL”ということでもあるので、初演を意識しないで、精一杯、自分のできることを出したいと思っています。

ーー ところで、三浦さんからの激励メッセージが映像で流れたあとに「この映像をください!」っておっしゃっていましたが、いただくことはできたんですか?

はい、いただきました。 “ここぞ!”というときにしか見ていないんですけど。携帯の中に入れているので、手のひらの中に春馬さんがいるのが心強いです。僕にとってのお守りです。春馬さん、めちゃくちゃカッコいいんですよね。いつも刺激をいただいています。

◆岸谷は父のような存在
ーー 稽古も始まっていますが、作・演出を手がけている岸谷さんから何か言われたことはありますか?

結構ぶっちゃけた話もしてくださって。ひとりの役者として、座長としても向き合ってくださって、腹を割って話をしてくださいます。2年前に「ZEROTOPIA」に出させていただいたときとは違う接し方といいますか、さらに信頼関係が深くなっていると感じています。完全に父のような存在ですね。
岸谷さんの演出家としての素晴らしさも身に染みて感じています。たとえば、台本に書いてある言葉の深さ、幅広さ。普段からつねに台本を読み込んでいる生活をしているにもかかわらず、“こんなにも違う読み方があるのか”と驚かされたりもしました。本読みの段階で演出されながらひとりで感動していましたから、“すげぇーこの人!!”って(笑)。

ーー 稽古場の雰囲気はいかがですか?

現場の雰囲気はもう最高なんです。厳しく楽しくという現場ですね。それぞれのフィールドからピックアップされた一流の方ばかりなので、負けずにやっています。毎日刺激を受けていますし、自分の出番がないときもジーッと皆さんの稽古を見ています。

ーー 岸谷さんの演出も厳しくて楽しい感じなんですか?

心から愛のある演出だと思います。まるで親のような。五朗さんは地球ゴージャスの作品のひとつひとつを、自分の子供のように愛している方なんです。そして、キャストひとりひとりへの愛もすごく伝わってくる。この人についていきたいと心から思わせてくれる、おじちゃんです(笑)。

ーー 岸谷さんの先輩としての後ろ姿から学べるものはありますか?

学べるものはすべて学びたいと思っているんですけど、ここまでの人になるにはどれだけの努力をしたんだろうと思います。

◆ひとりひとりの迫力がすごすぎる
ーー 今回の舞台で大きなものを吸収できそうな予感はありますか?

もちろんあります。前回の「ZEROTOPIA」をやってから、大きな変化というか、成長した役者になれていると思っているので、ここからさらに成長したいですし、「ZEROTOPIA」からの2年間で得たものを今回の舞台では出せればとも思っています。

ーー 初座長、舞台初主演のプレッシャーはありますか?

23歳ではありますが、座長という立ち位置なので、カンパニーを引っ張っていく存在であり続けなければいけないとは思っていますが、まだ稽古が始まったばかりで、今はプレッシャーは感じていないです。ただ、よく考えると(初日まで)あと1ヵ月なのでヤバいなって少し焦りが出てきました(苦笑)。

ーー 岸谷さんと寺脇さん以外はキャストが一新。さらにミュージカルの要素が増えている新しい脚本を読んだときに、どのような舞台を想像されましたか? 

最初、それぞれのキャラクターが強烈すぎて、“いったいどんな舞台になるんだろう!?”と思っていましたが、実際に立ち稽古をしたときに、やっぱりひとりひとりの迫力がすごすぎると思いました(笑)。ひとりだけでも舞台をつなげられる方ばかりなのに、そんな人たちが大勢で立ったらすごい迫力だろうなって思いました。

◆僕と寺脇さんのセミヌードをお楽しみに(笑)
ーー この舞台の稽古までに準備したことは何かありますか?

体力づくりはしていました。ストレッチもつねにやっていないと体がかたくなってしまうので。

ーー 歌に関しての準備は?

歌もレッスンをしました。歌は楽しいですね。僕はこれまで歌のある舞台にしか出ていないんですけど、自分自身ミュージカルも好きだし、楽しいと思える歌があるから自分は(舞台を)続けられるんだと最初は思っていたくらいで。地球ゴージャスは完全なミュージカルとは違って全部の台詞が歌ではないし曲数も多くないですが、こういう舞台の面白さもあるんだと思いましたし、そこにも地球ゴージャスの魅力を感じています。

ーー 今回の舞台で新田さんが歌う姿を初めて見る方もいると思います。こんな歌声で、こんな歌い方をするんだと、新鮮に思われるでしょうね。

歌もそうですが、今回は“脱ぐ”ので(苦笑)。準備期間にやっていたことが、脱いだときの姿につながっていく。寺脇さんも“お尻を出す”と言っていらっしゃったので、僕と寺脇さんのセミヌードをお楽しみに(笑)。

ーー そういえば、会見で森 公美子さんが「まずは食からということで、皆さんを油まみれにする差し入れをします」と言っていましたが、脱ぐとなると……。

今は糖質制限中でそんなに食べられないので、匂いだけかいでます(笑)。

ーー 「ZEROTOPIA」での会見では「一番苦戦したのは舞台と映像のお仕事は違うということ」とおっしゃっていたのですが、どうやって克服したのですか?

どうやって克服したんだろう……。お稽古をしながら、五朗さんに演出を受けながら……毎日の積み重ねのなかでだと思います。今回はそれを乗り越えてきての「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」なので。稽古場でも前回ほどは途中で止められないので、もうそれだけで、“あぁ良かった~”って(笑)。

◆役の一番の理解者は自分だという自信がある
ーー 「星の大地に降る涙」は、歴史の大きな渦に巻き込まれていく人間たちの生き様を描いた物語です。言葉や文化の違いがあっても人を信じること、自分の想いを貫く強さも描かれていますが、新田さんが普段の生活の中や役者を続けるうえで、絶対的に信じていることは何ですか?

自分がそのとき演じている役の一番の理解者は自分だ、この役を一番知っているのは自分だと信じています。台本を読み込むとか、役柄を想像するとか、そこに正解はないんですけど……どこか自信があるんですよね。自分がこの役を一番に理解しているんだっていう自信が。

ーー だからこそ、自分は自分が演じる役を裏切ることはできない?

はい。だから、体力づくりも歌も一生懸命に準備します。当たり前のことなんですけど。

ーー ドラマ、映画、そして舞台と、こんなに多忙な日々のなかで、何が息抜きになっていますか? これがあると癒されるな、頑張れるなというものはありますか?

家族に会うことですかね。今年は仕事始めが3日からだったので短いお休みだったんですけど。そこで1年分のリフレッシュができました。

◆自分にしかできないことをやっていきたい
ーー ここ数年でたくさんの経験を積み重ねたことで、役者として成長できたこと、新たに覚悟したことはありますか?

「ZEROTOPIA」からの2年間で、視野が広がりましたね。ただ、自分のここが成長したなっていうのは目に見えるものではないと、僕は思っていて。次の役につながる何かを、毎回毎回、作品で得ていると思っています。僕が自分の中で決めていることは、自分にしかできないことをやっていきたいということです。日本だけではなく海外も視野に入れて、自分にしかできない新たな道を、あとに続く方々のためにもひらきたいです。

ヘアメイク / 粕谷ゆーすけ(ADDICT_CASE)
スタイリスト / 櫻井賢之(casico)

製作発表会見で岸谷五朗は「新田真剣佑という役者は、舞台に立つべき素材、バネ、センス、しかも、それをエンターテインメント作品において、すべて持っている」と絶賛していた。「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」では、その言葉が単なる誉め言葉ではなく真実であることを、そして、役者・新田真剣佑は自分にしかできないことを、この初主演の舞台で必ず見せてくれると信じることができる役者だ──。

新田真剣佑が心揺さぶられた地球ゴージャス作品に初主演。「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」で得られる刺激をさらなる成長の糧に──は、WHAT's IN? tokyoへ。

最終更新:2/16(日) 11:01
エムオンプレス

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