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HAC、ATR42が丘珠到着 初の機材更新、4月就航

2/16(日) 23:56配信

Aviation Wire

 北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)のATR製ターボプロップ機ATR42-600型機の初号機(登録記号JA11HC)が2月16日、拠点とする札幌の丘珠空港へ到着した。今後は就航路線で訓練を4月上旬まで実施し、4月12日に就航を予定している。22年前の1998年3月28日に就航したHACが機材を更新するのは初めて。

【北海道をイメージした特別塗装のATR42】

 HACは丘珠を拠点とする日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社。ATR42は3機あるサーブ340B型機(1クラス36席)の後継機で3機導入を計画しており、座席数は1クラス48席となる。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー・カナダ製PW127Mを2基搭載し、コックピットはエアバスA380型機の技術を取り入れたグラスコックピットになっている。

 初号機には、北海道の大自然をイメージした特別塗装を施した。機体の左右で異なるデザインを採用し、左側は6カ所の就航地を雪の結晶で表現。右側には北海道の特産品であるサケや利尻昆布、ホタテ、キタムラサキウニを描いた。北海道根室出身のデザイナーで、ライトパブリシティ(中央区銀座)の鈴木奈々瀬さんがデザインしたもので、乗降用ドア付近には、赤いキタキツネが描かれている。

 HACは機体の整備をJALグループで鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)に委託しており、サーブに続いてATR42もJACが整備する。JACもATR42を導入しており、座席数や基本的な機内仕様は同じになったが、JACが特注したストレッチャー設置機能は装備していない。

 初号機は、2019年12月18日に仏トゥールーズで受領。同日午後0時45分にトゥールーズを出発し、ギリシャのイラクリオン国際空港と、エジプトのフルガダ国際空港、オマーンのマスカット国際空港、インドのナグプール国際空港、タイのバンコク・ドンムアン国際空港、台湾の台北・松山空港を経由して、同月22日午後6時45分に鹿児島へ到着した。その後は鹿児島でパイロットの訓練などが行われ、機長4人と副操縦士4人がATRのライセンスを取得している。

 16日は、フェリーフライトのHC4250便が鹿児島を午前8時28分に出発。丘珠には午前11時35分に到着し、社員が横断幕を手に出迎えた。HACの大堀哲社長は、「準備に携わった社員を思うと感無量だった。道民の翼として、汗をかいて尽力したい」と語った。

 デザイナーの特徴について、鈴木さんは「北海道に帰ってくると、雪が真っ白できれい。(デザインは)鶴丸と共存してもおかしくないよう、抽象化しました」と話した。

 4月12日からの運航スケジュールは、札幌(丘珠)-函館線に1日2往復、釧路線に1日1往復投入する。初便は札幌発釧路行きJL2863便で、丘珠空港を午前10時45分に出発し、午前11時30分に到着する。函館行きは札幌発函館行きJL2749便が最初の投入便となる見通し。両路線へ就航後は、休日やゴールデンウイーク、夏休みなどに三沢線と利尻線にも投入する見込みで、利尻線は4月19日、三沢線は同月29日に初便を予定している。

 通常デザインとなる2号機(JA12HC)は2020年9月に受領し、同年10月の就航を予定。最後の3号機(JA13HC)は2021年春の導入になる見通し。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:2/16(日) 23:56
Aviation Wire

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