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根性を数値化する? 本田圭佑が挑む「データ革命」選手権18チーム使用『Knows』の真価

2/17(月) 19:04配信

REAL SPORTS

静岡学園の劇的な逆転勝利で幕を閉じた、高校サッカー選手権。例年にも増して熱戦が繰り広げられたこの大会には、知られざる一つのトレンドがあった。トップカテゴリーでは常識となりつつあるデータ活用。だが育成年代にまでは浸透していないことに疑問を抱いた本田圭佑が中心となって開発されたウェアラブルデバイス『Knows』が、今大会出場チーム中18チームで使用されていたのだ。
なぜ本田圭佑は「育成年代のデータ活用」にこだわるのか? 『Knows』のゼネラルマネジャーを務める本田洋史氏に話を聞いた。

(インタビュー・文=鈴木智之)

「根性」というアナログな指標をデジタルに、無理難題な本田の要望

近年、スポーツの世界にデータの波が押し寄せてきている。サッカー界も例外ではなく、選手の走行距離、スプリント回数、位置情報などはリアルタイムで数値化され、それを元に戦略を立てたり、トレーニングに落とし込むことは“常識”になりつつある。

選手のプレーを数値化するためのデバイス、アプリなどは無数にあるが、現役のサッカー選手、それも日本代表クラスの選手が開発に携わり、徹底した現場目線で作られたツールは珍しい。それが、本田圭佑選手が中心となって制作された『Knows』だ。

「成長過程にある育成年代の選手にこそ、データを元にしたトレーニングが必要」という本田圭佑選手の考えをもとに制作された『Knows』は、走行距離、スプリント回数、スピード、心拍数などのデータに加えて「根性」という目に見えないものを数値化することにチャレンジしている。『Knows』のゼネラルマネジャーを務める本田洋史氏は言う。

「本田圭佑は高体連(※星稜高)出身で、努力や根性の大切さを理解しています。『サッカーには客観的な数字だけでなく、メンタルや頑張りといった、目に見えない部分も必要なんや。何とかして、根性をデータで測りたい』という、彼の考えからスタートしました」

根性を数値化する――。本田圭佑からのリクエストに、開発陣は頭を悩ませた。試行錯誤するうちにひらめいたのが、「苦しいときにどれだけ頑張ることができるか」を表す数値だった。

「Knowsでは心拍数を測ることができます。心拍数が高い状態、通常、低い状態と分けて、高い状態、つまり苦しい状態で、どれだけスプリントしたかを数値化することで、根性を表せるのではないかと思ったんです」

心拍数が上がり、苦しい状況でも、サイドバックであればオーバーラップしなければいけないときがある。FWであれば、スルーパスに反応して長い距離をスプリントしなくてはならない状況もある。呼吸が整っていないから、疲れているからと言い訳している暇はない。

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最終更新:2/17(月) 19:04
REAL SPORTS

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