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今若者がスナックに集まる理由は? ブームを牽引する店主に聞いた

2/17(月) 22:02配信

テレ東プラス

SNSの普及により、リアルで会わなくても、それなりに“誰か“とコミュニケーションできる時代。その反動からか、リアルなコミュケーションに価値を見出す若者が増えている。

若者たちの交流の場といえば、深夜営業の居酒屋、カラオケ、クラブが定番。しかし、最近ではそこに割って入る存在として、スナックが注目されているという。それも、従来にはない、新たな形態のいわば“ニューウェーブ スナック“だ。

新たなテーマ性が、若者のスナックブームを生んだ

スナックに関するコラムなどを執筆する、スナック探訪家女子「スナ女」として知られる五十嵐真由子さんは、“ニューウェーブ スナック“について以下のように語る。

「スナックは地域社会の社交場として、数々の人間ドラマを生み、多くのサラリーマンに愛されてきました。しかし、最近ではテーマ性を持つ新たなスナックの出現もあって、若者の利用客が増えています。スナックにハマる女子を略して“スナ女“と呼びますが、主に20~30代の女性が、昭和カルチャーやスナックの雰囲気に魅了されているようです。スナックで働きたいという女性も急増しています」

この“ニューウェーブ スナック“の牽引役となっているのが、渋谷と銀座に店を構える「ハイパースナックサザナミ」だ。 “リアルコミュニケーション コミュニティ“を提唱しており、これが若者たちを魅了しているという。

今回はそんなブームの現状を、店主のサザナミさんに聞いてみた。

60年代に生まれたスナックの跡を、若者が受け継ぐ

──「ハイパースナック サザナミ」は昨今のブームの牽引役といわれています。サザナミさんは、現在のスナックブームをどのように捉えていますか?

サザナミさん:“ブーム“というと一過性のもののようですが、スナックの歴史は古くて、東京オリンピックが行われた1960年代にはもう生まれていました。その頃にスナックを経営していた人が引退されて、こういう雑居ビルの物件が空き始めたのですが、そこに若い世代の人たちが目をつけて、新たなスナックをオープンするという現象がここ5年ほどで見られるようになったんです。それが“ニューウェーブ スナック“の起源といえるでしょう。物件ありきで始まり、いわば自然発生的に生まれたというのが僕の持論です。

──90年代のイギリスで流行したレイヴカルチャーブームにおける、スクワットパーティー(廃屋などを不法占拠する集い)の成り立ちに通じるものを感じますね。サザナミさんはかつてDJバーを経営されていたそうですが、そのこともあってニューウェーブ スナックという業態を、自然と受け入れられた部分もあるんじゃないですか?

サザナミさん:そういう部分は確かにありますね。以前は音楽やアパレル、芸能など別の業界にいた人たちが、居抜き物件を借りて新たにスナックを経営しているケースも増えています。

渋谷の百軒店では老舗スナックの跡地をアパレル業界の若い人たちが借り、仲間たちが集まれる“コミュニティの場“として、週に1回だけスナックとして営業していますよ。ここがユニークなのは、普段は1階がバー、2階がうどん屋として営業していること。従来のスナックとは違い、彼らの興味があるもの、好きなものをごった煮でいれた、新しい形態の“スナック“になっているんです。

そこは1階と2階は別のお店なんですけど、2階に行くには1階のバーを通らないといけない。そこで、また新しいコミュニケーションが生まれていて、そういうスナックの進化はとても面白いと思いますね。

スナックの居抜き物件に若い人たちが入居すると、これまで業界では考えもしなかったことをはじめるんです。渋谷には地下アイドルがやっているスナックもありますが、それも新しい発想ですよね。数人の地下アイドルたちでお店を回していて、ファンが彼女たちに会うために訪れるから、基本的にお客さんがいないという日はないんです。

──よく“アイドルに課金する“といいますが、ライブのチケットやグッズ、CDを買うのではなく、スナックを通して課金しているんですね。

サザナミさん:まさにそんな感じですね。そう意味でスナックとは、広義の意味で“溜まり場“、人が集うためのスペースなんです。

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最終更新:2/17(月) 22:02
テレ東プラス

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