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「売り上げ3割減った」「マスクを着けていると感染を疑われる」 新型コロナ、タクシー業界を直撃

2/18(火) 10:24配信

琉球新報

 世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、沖縄県内のタクシー業界に危機感が広がっている。中国政府が海外への団体旅行を禁止した影響で、沖縄を訪問する中国人観光客が減り、売り上げは激減。業界団体幹部は「前月に比べて売り上げは3割減っている」と問題の長期化に焦りを募らせる。一方、県内で初確認された感染者がタクシー運転手だったことで、「マスクを着けていると客から感染を疑われる」との声も上がり、風評被害への懸念も広がっている。


 「感染拡大の影響は深刻だ。業界全体でかなりの打撃を受けている」

 県内130社が加盟する県ハイヤー・タクシー協会の稲益強副会長は頭を抱える。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中国からの観光客が減り、売り上げは激減。2月は前月の同時期に比べて3割減に落ち込んでいる。国際通りに近い那覇市のパレットくもじ前や、クルーズ船が寄港する中城湾港と北中城村のイオンモール沖縄ライカム間の利用客減少が「特に目立つ」(稲益氏)という。

 今月14日、タクシー会社に勤務する60代の女性運転手の感染発覚が追い打ちをかけた。県内の感染拡大への不安が広がり、タクシー業界への風評被害も拡大。「マスクを必ずしてほしい」と運転手に求める利用客がいる一方で、マスクを着けていることで感染を疑う利用客もいるという。

 稲益氏は「コロナウイルスに関しての情報不足が不信感につながっている」と指摘し、「国や県の対応が後手に回っているように感じる」と吐露した。

 沖縄総合事務局はタクシー運転手の感染発覚を受け14日、同協会のほか4関連団体に対策協議を要請。17日には「新型コロナウイルスにかかる予防・まん延防止の徹底について」と題した文書で、予防対策の徹底を呼び掛けた。これを受け、同協会は14日に続き18日に2度目の緊急役員会を開くことを決めた。

 本島南部の男性運転手(68)は「自分がかかってしまったら周囲に広げてしまう。これ以上広がらないことを願うしかない」と事態の早期収束を訴えた。

琉球新報社

最終更新:2/18(火) 10:24
琉球新報

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