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野村イズムを継承する日本を代表するクローザー「高津監督登板」で守り勝てるか ~投手陣は「一軍半の男」が鍵を握る?~

2/18(火) 7:07配信

VICTORY

今年は2020年、東京五輪イヤー。そんな節目の年に、「東京2020」の象徴である新国立競技場のお膝元、神宮球場を本拠地とする東京ヤクルトスワローズの指揮を執るのは高津臣吾。「強くて面白くて明るい、『大都会』にあるヤクルト」というイメージは、この男がクリスタルキングを熱唱したことによって私の中に形作られた(毎年、春季キャンプで『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』に向けて、アフロのカツラをつけムッシュ吉崎のモノマネをして『大都会』を歌うのが十八番だった)。しかも、1993年、95年、97年、2001年と、平成時代のヤクルト4度の日本一の胴上げ投手はすべてこの男という「ミスター胴上げ投手」。本田圭佑、田中将大、斎藤佑樹が平成後期の「持ってる男」だとすると、平成前期~中期のそれは高津臣吾だろう。その高津が、監督になる。ヤクルトの監督に投手出身者が就任するのは、1987~89年に指揮を執った関根潤三以来31年ぶりという経緯も含め、昨年最下位に転落した要因である「防御率4.78」「失点739」(ともにリーグ最下位)の「治療」を託された彼に期待してしまうのである。

「15番目」の意味

「自分はヤクルトの投手の序列の中で、15番目だ」。高津新監督は自身がルーキーだった頃、そのように自分が置かれているポジションのことを常に考えていたという※1。なんとか這い上がるために、一つずつ上の序列に上がっていこう、と。この高津監督のマインドは、一軍半&二軍クラスの若手選手にはしっかり継承されているだろう。ご存知の通り、高津新監督は昨年まで3年間ヤクルトの二軍監督を務めていたのだから。

さて、この「15番目」という数字が持つ意味を考えてみたい。現在、プロ野球の一軍の出場選手登録数は29名、そのうち1試合でベンチ入りできるのは最大25名まで。投手と野手の一軍選手登録者数の割り振りは、通例では投手が11~13名、野手が15~17名程度と言われている。つまり、一軍投手枠の「11~13名」に割って入るであろうor割って入るべき若手、新戦力=一軍半(15番目近辺)の選手の台頭が、今年のヤクルトが「守り勝てるか」どうかの鍵なのだ。だって、昨年までと同じ投手陣のメンバー、序列でシーズンを戦っても、「防御率4.78」「失点739」からの劇的改善は望めないだろうから。過去実績などから、春季キャンプ中の2月中旬時点での投手陣の序列を明らかにし、15番目近辺の選手をあぶり出してみたい。怪我や不調の可能性なども考慮し、キャンプ一軍メンバーのみを羅列した。

今年の外国人枠の使い方は野手がメジャーでの実績を引っさげたエスコバー一人ということもあり、「野手1人、投手3人」の布陣が濃厚だ。一軍登録の投手を仮に13名とすると、一軍確定の7名に対し、あと6枠しかない。残り先発4枠、リリーフ2枠の争いだ。新外国人のイノーア、クックはオープン戦の結果次第だが、助っ人として獲得している以上、開幕ローテには入るだろう。順当にいくと、昨年4勝ときっかけをつかんだ高橋奎二も飛躍の年でローテ入りか。高津新監督も「練習を見ていても、俺が絶対ヤクルトのエースになってやる!という気概を感じる」と、著書でも高評価している※1。先発は開幕ローテが6人でスタートするとしてあと1枠、リリーフは残り2枠。

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最終更新:2/18(火) 14:55
VICTORY

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