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抽象絵画を追究 坂田一男の軌跡 岡山で特別展、320点展観

2/18(火) 12:23配信

山陽新聞デジタル

 わが国の抽象表現の先駆者とされる岡山市出身の洋画家坂田一男(1889~1956年)の画業に迫る特別展「坂田一男 捲土重来(けんどちょうらい)」が18日、同市北区天神町の岡山県立美術館で開幕した。国内外の同時代の作品と合わせて、独自の創作の軌跡をたどる展示が、美術ファンを引き込んでいる。

 坂田は21年に渡仏し、巨匠フェルナン・レジェに師事。最先端の表現だったキュビスム(立体派)を吸収し、パリ画壇の一線で活躍した。33年の帰国後は中央画壇と距離を置き、倉敷市玉島地区のアトリエで抽象絵画の可能性を追究した。

 回顧展は同美術館が2007年に催して以来で、坂田を高く評価する造形作家・批評家の岡崎乾二郎さん=東京=が監修。東京ステーションギャラリーに続く岡山会場はスケールアップし約320点を展観する。

 パリ時代の構成的な作品にはレジェや建築家としても有名なル・コルビュジエの抽象画、帰国後のつぼをモチーフした作品には洋画家坂本繁二郎やイタリアの画家モランディの静物画が一緒に並ぶ。

 橋村直樹学芸員は「見比べれば、坂田が同時代の画家と共通する問題意識を持っていたことが分かるはず。岡山にいた画家の先進性に触れてほしい」と話している。

 3月22日まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。2月29日午後2時から岡崎さんが記念講演する。

最終更新:2/18(火) 12:23
山陽新聞デジタル

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