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「自転車の格闘技」で世界一目指す新鋭・坂望加17歳はパリ五輪金メダル視野に【羽ばたけ中部勢】

2/18(火) 20:16配信

中日スポーツ

 自転車競技のBMXレースで世界一を目指している。愛知・中京大中京高2年で男子の坂望加(17)は昨年、アジア選手権で優勝。世界規模の大会でも好成績を残した期待の新鋭だ。決してメジャーとはいえない競技の普及、注目度アップのためにも、2024年パリ五輪での金メダル獲得を目標に掲げている。

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 仲間内では、ちょっとした話題となった。昨年12月に米国で行われたBMXの世界最大規模の大会「グランド・ナショナル」。年齢別カテゴリーで、坂は8人が進む決勝まで勝ち残った。

 「世界選手権の決勝に残った人がバンバン出ていて、五輪に並ぶほどの大会。7位だったけど、トップ8に入ったのは自信になった」。年齢別のアジア選手権優勝、世界選手権決勝ラウンド進出など、躍動した1年を、納得のいく成績で締めくくった。

 BMXはレース、フリースタイルなどの種目があり、坂が出場するのはレース。最大8人で300~400メートルのコースを一斉に走り、順位を争う。ジャンプやコーナーもあり、接触、転倒も多い。「自転車の格闘技」と呼ばれるほど、迫力やスピード感のある競技だ。

 「抜いたり、転んだりが至る所で起きる。30~40秒で終わるので、一瞬も目を離せない。一発勝負なので、ミス1つで終わり。小柄な日本人には厳しい面もあるけど、技術で戦っていきたい」

 ぶつかり合いでは、屈強な外国人の方が有利。ジャンプを低く飛ぶなどの技術や、コーナーでの駆け引きなどで体格面のハンディをカバーする。「運や展開次第で結果が変わる。これからもスキルに磨きをかけて、戦っていきたい」と意気込む。

 趣味でマウンテンバイクに乗っていた父・俊希さん(41)の影響で、4歳の時にBMXを始めた。子ども用のマウンテンバイクがなく、販売店で見つけたBMX用の自転車に乗ったところ、すぐにのめり込んだ。平日は学校やジムでトレーニングを行い、週末は三重県や大阪府の施設で練習している。自宅でもスタート用のセットを作り、感覚を養っている。

 日本では決してメジャーとは言えない競技。サポート態勢は十分とは言えず、国内大会に参戦するだけでも、活動費は年間100万円ほどかかる。海外の大会ともなれば、さらに数百万円の資金が必要。スポンサーを集めるために、坂はこれまで何百社と電子メールを送っているものの、反応は芳しくないという。

 「地元に応援してほしい。目標はパリ五輪で金メダル。日本で、愛知で、もっとBMXを広めたい」。大きな夢を乗せて、世界で戦い抜くつもりだ。

 ▼坂望加(ばん・もか)2003(平成15)年1月17日生まれ、愛知県東海市出身の17歳。160センチ、75キロ。4歳でBMXを始め、5歳からレースに出場。6歳で年齢別の世界選手権2位。中京大中京高に進学し、昨年は年齢別のアジア選手権優勝、日本選手権2位、世界選手権で決勝ラウンドに進出した。3月に米国での大会に出場予定。

最終更新:2/18(火) 20:16
中日スポーツ

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