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車いすバスケ女子日本代表、光ったチーム最年少・柳本あまねの存在

2/18(火) 20:11配信

バスケットボールキング

 2月14日から16日の3日間にわたって、丸善インテックアリーナ大阪で行われた「国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会」(大阪カップ)。女子日本代表はイギリス、カナダという強豪2カ国とそれぞれ2試合ずつのリーグ戦を行った結果、4戦全敗を喫した。3大会ぶりのパラリンピックとなる今夏の東京大会でメダル獲得を目指す日本にとって、厳しい現実を突き付けられたかたちだ。だが、試合内容にフォーカスすれば、収穫の多い大会となったことも事実。その一つとして、チーム最年少、柳本あまねの本格的な台頭が挙げられる。

攻守にわたってチームに流れをもたらした柳本

 2018年世界選手権で銀メダルのイギリス、同5位で昨年のアメリカ選手権で優勝に輝いたカナダは、近年はパラリンピック、世界選手権というトップステージに立つことさえできずにいる日本にとって、まさに格上の相手だった。

 しかし、決して完敗したわけではない。それどころか、全試合で日本にも勝機があった。特に44-49とわずか5点差のイギリスとの第1戦、そして前半リードで試合を折り返したカナダとの第2戦においては、相手を慌てさせ、本気にさせたことは間違いない。

 そしてチームに大きく貢献し、勢いをもたらしたのが柳本だった。その存在の大きさは、初戦から光っていた。イギリスとの第1戦、第1クォーター残り3分で柳本が投入されると、それまでなかなか糸口を見いだせていなかった日本の攻撃に変化が表れた。チームでもトップのスピードを誇る柳本が入ることによって、試合の展開がよりスピードアップしたことはもちろんだが、それだけではなかった。

 ワンガードとして柳本が入ることによって、それまでツーガードとしてボールコントロールも担っていた網本麻里と萩野真世が、本来の力を発揮することができるようになったことが大きかった。ハイポインターの網本は、アウトサイドのシュートはもちろん、カットインプレーも得意としている。また、ローポインターの萩野はガードも務めるが、ミドルシュートにも自信を持っており、どちらかというとシューターに専念することによって、より実力を発揮するタイプと言える。

そのため、柳本が入った後の日本には、より多くのバリエーションのシュートチャンスが作り出されていた。網本も「あまねがいると、ボールを任せることができるので、頼りになります。自分もインサイドへのアタックに専念することができる」と、柳本の存在の大きさを語っている。

 一方、いち早くバックコートに戻って相手の速攻やカウンターを食い止め、素早くスイッチしヘルプし合いながら、高さで上回る相手をインサイドから締め出す日本の守備にも、柳本のスピードと粘り強さは欠かすことはできなかった。2試合目以降、柳本はすべてスタメンに抜擢され、躍進を遂げた。

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最終更新:2/18(火) 20:11
バスケットボールキング

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