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アストンマーチン、2020-2021シーズンのLMHクラス不参加を正式発表「状況が変わったため、我々の立場を再評価する」

2/19(水) 18:16配信

motorsport.com 日本版

 スーパースポーツカーであるヴァルキリーをベースとしたマシンで、2020-2021シーズンからスタートするWEC(世界耐久選手権)のLMHクラスに参戦予定だったアストンマーチン。しかしながら2月19日、彼らは同シーズンの参戦を見送ることを発表した。

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 WECとIMSAは、今後LMDhクラスを新たに導入し、両シリーズの交流を促そうとしている。しかしこれを悪影響とみなしたアストンマーチンがWEC最高峰クラス”LMH”への参戦を延期しようとしているとの情報が広がっていた矢先、プレスリリースが発行され、“ハイパーカー元年”にはアストンマーチンは参戦しないことが明かされた。

 リリースには次のように記されている。

「アストンマーチンは、将来的にプロトタイプクラスへの参戦を続けるかどうかを検討しているため、(WECへの参戦を)保留する」

「我々は今後参戦するにあたって適した道筋を見つけるため、(WECとIMSA)両組織と協力していく」

 アストンマーチンが参戦を見送ったことにより、ハイパーカークラスの初年度に参戦する主要自動車メーカーは現時点でトヨタのみという状況となった。なお、グリッケンハウスとバイコレスというふたつの小規模メーカーも参戦を表明している。

 一方でプジョーは、2022-2023シーズンのWEC復帰に向けて準備を進めている。しかしながら同社は、ハイパーカー規定に準拠したマシンを開発するのか、それとも前述のLMDh車両に開発をシフトするのか、依然として不明だ。

 アストンマーチンのCEOであるアンディ・パーマーは次のように語った。

「ル・マン24時間レースの総合優勝を目指すアストンマーチンの野望は衰えていないが、これまでに予想されていなかった大規模な変革に際して、自らの立場を再評価することは正しいと考えている」

「我々はWEC、そしてル・マンにアストンマーチン・ヴァルキリーを持ち込み、それと似たようなマシン、似たようなマインドを持つメーカー達と競い合うことになると思っていた」

「しかし状況は変わったので、それらを一旦整理することは理に適っていると思う」

 アストンマーチンは昨年9月のWEC2019-2020シーズン開幕以来、ハイパーカープログラムに関する実質的な進捗を公開していなかった。そして先日、カナダ人実業家であるローレンス・ストロールがアストンマーチンの大株主となり、自身がオーナーを務めるレーシングポイントF1チームの名称が、2021年からアストンマーチンF1に変更されることが発表されたばかりだ。

 今回のアストンマーチンの声明によると、同社が現在焦点を当てているカテゴリーは「シングルシーターと耐久・GTレースにおける最高峰の競技」であると定義されている。

 また、今回のハイパーカークラス参入見送りの発表は、現在行なっているWECのGTE Proクラスでの活動には影響がないようだ。

 アストンマーチン・レーシングのプレジデントであるデビッド・キングは次のように語った。

「GTレースにおいてライバルと競い合うことはとても理に適っている。ヴァンテージは世界中のハイレベルなスポーツカーレースで勝利を積み重ねており、それは今後も続いていくだろう」

Jamie Klein

最終更新:2/19(水) 18:17
motorsport.com 日本版

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