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「ここで決まる」可能性大、大野将平ら日本代表1番手が五輪代表決めに挑む/グランドスラム・デュッセルドルフ大会

2/19(水) 17:31配信

J SPORTS

IJFヨーロッパツアーも終盤戦、2つ目のビッグイベントである柔道グランドスラム・デュッセルドルフ大会の開幕がいよいよ今週末、21日に迫った。現時点でのエントリー人数はパリを超える実に718名、世界選手権並みの超巨大大会である。

ワールドワイドな視点でエントリーリストを俯瞰すると。階級のレベル自体が高いのはサギ・ムキ(イスラエル)に、政治問題で母国イランを離れたサイード・モラエイ(モンゴル)、そして永瀬貴規と3人の世界王者がAシードを占める81kg級、そして2015年世界王者ガク・ドンハン(韓国)を筆頭に1番手ベカ・グヴィニアシィヴィリとマスターズを制したばかりのラシャ・ベカウリを同時派遣するジョージア勢、さらに無冠の帝王ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)にイワン=フェリペ・シルバ=モラレス(キューバ)が揃う90kg級など。

しかし今大会の注目はなんといっても日本勢。この大会直後におそらく、それもかなりの人数の東京五輪代表内定者が誕生するはずだからだ。派遣されているのはいずれも1番手(66kg級の阿部一二三と女子78kg超級の朝比奈沙羅を除く)であり、優勝すればそのまま長かった代表レースに終止符が打たれる可能性が非常に高い。まさに大一番だ。

というわけでどの階級も絶対に見逃せない。短い原稿の中で強いて注目階級を挙げることは非常に難しいのだが、いくつか。

ハイパフォーマンスの期待という観点で楽しみなのが73kg級の大野将平。求道者タイプの大野はリオデジャネイロ五輪以降試合出場を極端に絞り、自身の柔道自体を練り上げることとピーキングに腐心してきた。現行の制度でトップ選手がこれを実現するには出る大会で全勝必須、相互研究と技術革新のスパンが早い現代柔道の、それもレベルが高い73kg級でこれを実現するには超人的な強さが必要なのだが、大野は2017年をほぼ「全休」しながら、2018年アジア大会金メダル、2019年東京世界選手権金メダルと己の計画通りに勝ちを重ねて着々と五輪代表取りに歩を進めてきた。今大会はその総仕上げ。8月以来試合をせずこの1番にフォーカスしてきた大野のパフォーマンス悪しかろうはずがない。そもそも「大野の試合」を見られること自体がもはや激レア。単に「一本」を獲るに収まらない、「強さ」自体で見るものすべてを吸引するあの圧倒的な存在感をぜひTV画面で堪能してもらいたい。周りを囲む敵も五輪最大の敵になるであろうアン・チャンリン(韓国)にルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)、天才肌のファビオ・バジーレ(イタリア)などハイレベル、相手にとって不足なし。

男子は、このシリーズで唯一ライバル選手の「敵失」がなかった(パリ大会で永山竜樹が優勝)ハイプレッシャー状態で優勝に挑む60kg級の高藤直寿、同時派遣されていた1番手選手丸山城志郎が欠場し、それでも優勝するしか生き残る道がない66kg級の阿部一二三、昨年4月からの全勝街道の総仕上げに最強の敵が揃った81kg級の永瀬貴規がミッション達成に挑む。

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最終更新:2/19(水) 17:31
J SPORTS

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