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野村のアジア投資銀行事業、20年3月期黒字化へ-コスト削減奏功

2/19(水) 8:24配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 野村ホールディングスのインベストメント・バンキング担当執行役員、豊嶋賢士氏は同社のアジアの投資銀行事業について、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの買収後、赤字が10年余り続いたものの、今年度は黒字化する見込みだと述べた。

同社の日本を除くアジアの投資銀行事業責任者である豊嶋氏は香港でインタビューに応じ、2020年3月期はコスト削減とファイナンシング手数料が同事業の利益を押し上げる見通しだと語った。

中国の一部の取引は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける可能性があると警告しつつも、収入はインドとオーストラリアのディールメーキングやプライベート・ファイナンシングを中心に約3分の1増える見込みだと説明した。

野村は昨年、業績が低迷する海外ホールセール事業で10億ドル(約1100億円)のコストを削減する計画を公表。長引く海外部門の赤字で圧迫されている利益の回復を図っている。

同氏はホールセール事業のコスト削減について、「コスト面で間接的に私の部門にプラスの影響を及ぼすだろう」と発言。収入の伸びと合わせると、「一転して流れが変わる年になる」と説明した。

豊嶋氏は4年前に部門責任者に就任して以来、幾つかの国で事業の重点をシフトさせてきた。インドでは多くの企業が成長資金を必要としていることから、企業の合併・買収(M&A)助言よりもファイナンシングや資本市場ビジネスに軸足を置いたという。豪州ではスポンサービジネスを一から構築し、プライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドの取引を支援した。

野村は投資銀行部門の地域別利益を公表していないものの、昨年12月までの9カ月間の日本を除くアジアのホールセール収入は53%増加。同期間の日本を除くアジアの税引き前損益は231億円の黒字と、前年同期の37億円の赤字から改善した。

原題:Nomura Is Finally Making Money From Investment Banking in Asia(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Cathy Chan

最終更新:2/19(水) 10:14
Bloomberg

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