ここから本文です

取締役を受け入れ、経営構想見直せばキリンへの提案撤回-FP (1)

2/19(水) 17:02配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 英投資ファンドのインディペンデント・フランチャイズ・パートナーズ(FP)は19日、キリンホールディングス(HD)が同ファンドが推薦した社外取締役の候補者を受け入れ、社外取締役が過半数を占める新たな取締役会が長期の経営計画を見直すことに同意すれば株主提案を撤回する考えを示した。

FPはキリンHDの3月の定時株主総会に向けて、バイオケミカルやスキンケアなど非中核事業を売却し、それを原資とした6000億円規模の自社株買いのほか、FPが推薦する社外取締役2人の選任などを求める株主提案を提出していた。同社は14日、提案に反対していることを明らかにした。

ハッサン・エルマスリー最高経営責任者(CEO)は19日の電話会議で、すでにキリンHDからFPの妥協案は受け入れないと伝えられていることを明らかにし、株主総会に向けて他の株主から賛同を得られるよう引き続き働きかけると述べた。FPは3カ月前から他の株主とも対話しており、全体の約35%を占める海外の株主を中心に支持を得ているという。

キリンHDは2019年2月、健康飲料やサプリメントなど「医と食をつなぐ事業」に注力する中長期の経営計画を発表。4月には1000億円以上を投じ、健康素材などを手掛け、子会社の協和キリンから協和発酵バイオの株式を取得し子会社化した。8月には化粧品・健康食品のファンケルの株式約30%を取得する資本業務提携の計画についても発表した。

FPはキリンHDの経営多角化が企業価値を毀損(きそん)しているとし、提出した株主提案への賛同を呼びかけるためのウェブサイトを19日に開設している。

エルマスリー氏はFPはアクティビストファンド(物言う投資家)ではないとした上で、現在キリンHD以外に任天堂とJTの株式も保有していることを明らかにした。

(更新前の記事では最終段落のエルマスリー氏の名前を訂正しています)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Grace Huang, Shoko Oda

最終更新:2/19(水) 18:04
Bloomberg

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事