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新ルール2年目へ 「9割はピンを抜かず」競技委員が1年目を総括

2/20(木) 7:01配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

2020年の国内シーズンは3月開幕の女子を皮切りにスタート。19年に大きく改訂された新ゴルフ規則も2年目を迎える。男女ツアーの最前線で対応にあたった競技委員によると、昨年、大きなトピックスになった激動の“新ルール元年”におけるルーリングは、前年に比べて大幅増となったことなどがわかった。関係者の話を元に総括する。

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ルーリング件数は前年から大きく増加

2019年において、男女ツアーが集計したルーリング件数(ルールに関して選手が競技委員を要請した回数)は男子が958件、女子は約950件だった。前年比は男子が122%、女子が136%となり、いずれも前年を大きく上回る結果になった。

<男子>
日本ゴルフツアー機構(JGTO)の加納美智雄・チーフ競技委員は、「7月くらいまでは確認が多かったですね。ルールが分かりやすくなったとはいえ、違反をすれば当然ペナルティになる。最初は不安な選手も多かったのでしょう」と振り返る。

レギュラーツアー、下部AbemaTVツアー、予選会(QT)を含めたルーリング総数は1381件で、18年の1043件から338件増加した。なお、管理している数字は競技委員の立ち合いの元で処理されたルーリング件数のみで、確認程度の事例はカウントしていない。それらを含めると2000件以上に達したという。

<女子>
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の新庄正志・事務局兼競技委員も、「新規則に関わる確認が増えた分、要請の回数が増えたという感覚です」と同じ見解を示した。なお、JLPGAでは確認程度の事例も含めてルーリング件数にカウント。多かった案件はまとめて「多数」としているため、実数ではなく「約」の表記としている。

多かった新ルール関連の要請は? 定規とハサミが活躍したワケ

<男子>
項目別のルーリングについて、加納氏は感覚として「ヤーデージブックの確認が一番多かったと思う」という。これは規則4.3aに定める『認められる、禁止される用具の使用』に関わるもので、ヤーデージブックに描かれたグリーンの縮尺が480分の1(5ydで0.9525センチ)以上あってはならないと解釈されている。また、新ルールではヤーデージブック本体のサイズも制限され、4.25インチ(10.8センチ)×7インチ(17.8センチ)以下に設定。シーズン開幕当初は選手に注意を呼びかけるとともに、スタートテントに定規とハサミを用意して対応にあたったそうだ。

ヤーデージブックにプリントされたグリーンの写真も縮尺に収まっていないと違反になるため、規定をオーバーするものには、上からガムテープを張り付ける緊急措置がなされたという。

<女子>
新庄氏によれば、カート道などの「動かせない障害物」から救済を受ける際に定めるニアレストポイント(ホールに近寄らず、障害を避けてショットが打てる元のボール位置に最も近い地点)に関する要請が多かったという。

新規則では、ドロップしたボールがニアレストポイントから1クラブレングス以内(旧ルールは2クラブ)に収まらなくてはならない規則に変更され、「その確認も含まれていた可能性はあると思います」と推測した。

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