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養殖カワハギ豊洲で人気 肝入り良くマグロ並み高級魚に

2/20(木) 11:40配信

みなと新聞

 豊洲市場(東京都江東区)で活魚(生きた状態で流通する魚)の養殖カワハギが仲卸業者に人気の商材として定着している。取り扱われ始めたのは約10年前。天然物に比べ流通時期が長い他、「(人気の)肝の入りが確実に良い」(卸)ことが評価され、需要があるという。需要期の冬場はキロ4000円程度で取引されるなど、養殖魚の中ではクロマグロを超える高級魚となっている。

 カワハギは“おちょぼ口”が特徴の白身魚。元来は養殖網の掃除役だったが、ハマチやカンパチと一緒に育ったカワハギを旧築地市場へ出荷したところ高値で取引されたことから、カワハギを主体にした養殖が始まった。主産地は長崎、大分県など九州と愛媛、和歌山各県。

 養殖物の平均サイズは1尾300~400グラムと天然物より一回り大きい。天然物は「大きいもので400グラムだが、養殖物は最大1キロにもなる」(同)。需要期の冬場は1キロ当たり4000円程度で取引される。天然物と比べると2分の1程度の価格帯だが、同2500円前後で取引される養殖クロマグロよりも高値だ。

 取り扱い時期は主に10月~翌年3月。卸によると、産地によっては5月~翌年2月と出荷期間が長く、ほぼ1年中扱っているという。入荷し始めた約10年前から徐々に出荷期間が長くなり、「来期の鹿児島産は4月から出せると聞いている」(同)。

 養殖物の白身魚はマダイやヒラメなど数種類あり、時期によって代替が利く一方で、「肝付きで生食できる白身魚はカワハギくらい。代わりになる魚はない」ため需要があるという。仲卸業者が寿司屋や日本料理店に卸す他、「1キロ近い大型は(仲卸業者が)輸出向けに扱っているようだ」(同)。

 今期は和歌山産の成育が良く、主力サイズは1尾700グラムと九州産の平均400グラムと比べて大きい。前期は入荷量が少なく、1尾500グラムを主体に2月に終了。今期は「数量が前年の倍あり好調。3月に入っても入荷があるかもしれない」と卸はみる。魚体が大きいほど肝も大きいというカワハギ。「和歌山産は肝が良い」と仲卸の評価が高いという。

[みなと新聞2020年2月20日付の記事を再構成]

最終更新:2/20(木) 11:40
みなと新聞

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