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ドラフト指名投手のストレートを徹底解剖!佐々木・奥川・宮川らの球質は??

2/21(金) 11:20配信

Baseball Geeks

プロ野球もキャンプインとなり、2020年シーズンの長い戦いがスタートした。各球団の情報が連日ニュースをにぎわせる中でも、とりわけ注目なのがドラフト上位の新戦力ルーキーたちであろう。
今回は、ドラフト上位指名7投手のアマチュア時代の速球の球質を紹介するとともに、彼らが今後どんなタイプの投手になっていくのか予想してみたい。

球速はロッテ・佐々木が文句なしのナンバーワン

まずは速球の球速を比較してみる。測定環境にこそ違いがあったものの、1位のロッテ・佐々木朗希投手は断トツの球速を記録した。
大船渡高校2年時の計測であったものの、すでに150キロ以上のボールを連発していた。高校生時点で既にプロ平均を大きく上回っており、今後どんな投手に成長していくのか楽しみでならない(表)。

西武のドラフト1位宮川がホップ成分1位に!

続いて、速球の「球質」を比較してみよう。各投手のボール変化量をプロットした(図)。ホップ成分が最も高かったのは、西武・宮川哲投手であった。プロ平均を大きく上回るボールの「ノビ」で、空振りを量産する球質であろう。即戦力との前評判通り、速球は既にプロでも特筆したボールといえるだろう。
球速ランキングで上位であった佐々木投手はシュート系の球質、奥川投手はプロ平均に近い球質であった。2投手とも既にプロ級の球速を有している。今後さらに空振りが奪える球質に改善していくのか、それとも今の球質を活かすようなピッチングスタイルを確立していくのか。各球団の今後の育成スタイルにも注目したい。

ドラフト上位投手たちの将来像とは?

ここまでドラフト上位投手たちの速球の球速・そして球質を見てきた。ここで、各カテゴリーごとに彼らが今後どんな投手になっていくのかを考えてきたい。

【社会人出身】西武・宮川、日本ハム・立野、中日・岡野の将来像とは?
西武・宮川投手は、球速も速く非常にノビる球質の速球を持つ。高速変化球も有しており、プロでも三振を量産するパワータイプの投手となるだろう。

日本ハム・立野投手は、シュートが少なくホップ成分の高い真上に伸びあがるような球質の速球を投球していた。まだばらつきこそあるものの、多彩な変化球の球質も非常に魅力的である。将来的には三振もゴロも奪える主戦の先発投手として期待したい。

中日・岡野投手は、スピードこそないもののすべての球種で精度の高いボールを投球していた。経験豊富な投手だけに、早期から安定した投球で中日投手陣を支えてくれる存在となるだろう。

【大学出身】楽天・津留崎の将来像とは?
楽天・津留崎投手は、回転数がやや少なく比較的プロ平均に近い球質であった。ただし、対象投手の中で最も劣悪な環境であったことを考えると、球速、回転数ともに上昇しよりホップ成分の高い速球になるかもしれない。アマチュア時代からトラッキングデータを活用してきている投手であるだけに、津留崎投手の成長はデータに触れる機会が増えてくる今後のアマチュア選手たちのモデルケースの一つになるかもしれない。

【高校出身】ロッテ・佐々木、ヤクルト・奥川、阪神・及川の将来像とは?
ロッテ・佐々木投手の速球はシュート系の球質であり、一般的には空振りを量産する球質ではない。ただし、球速は非常に高速で既にプロでも上位であり誰にも代えがたい特徴である。球質を改善していくのか、高速な変化球等を取得してシュート系速球を活かすのか。いずれにしてもこの唯一無二の球速を活かしたまま成長してほしい。これまでに例を見ないようなスケールの大きな投手に育ってほしい。

ヤクルト・奥川投手の速球はプロ平均に近い球質であった。ただし、変化球や制球にも特筆すべき特徴を持ち、鋭い感覚ももつ。将来的には田中将大投手や菅野智之投手のような様々な打ち取り方の出来るハイブリッドな投手になれるだろう。

阪神・及川投手は、ややジャイロ回転気味の速球を投球している。高校では球速で空振りが奪えたかもしれないが、プロでは球質が改善されないと簡単に空振りが奪えないかもしれない。ただし、左腕で150キロに迫る球速のボールを投球できる投手はプロでも貴重である。焦らず武器を磨き、菊池雄星投手のような速球で勝負できる左腕を目指してほしい。

ここまでそれぞれのカテゴリーごとに投手のデータを見てきたが、データによって投手の「能力の見える化」が進むとプロ入り前にどんな投手になるのか予想することが出来る。ファンの方も、彼らがデビューした暁にはこれらのデータをお供に観戦を楽しんでくれたらうれしい。

最終更新:2/21(金) 12:55
Baseball Geeks

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