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北陸の伝統産業、異業種と連携 五輪前、海外客に照準

2/21(金) 1:19配信

北國新聞社

 北陸の伝統産業と異業種が連携し、新商品を生み出す取り組みが広がっている。東京五輪・パラリンピックを前に新商品を投入し、インバウンド(訪日外国人旅行者)関連の需要を見込む。ただ、足元では新型肺炎の感染拡大を受けて海外客が減少しており、関係者からはマイナス影響の長期化を危惧する声が聞かれる。

 「金沢や富山で建設が相次いでいるホテルへの採用を目指したい」。建材メーカー大建工業(南砺市)の担当者は工芸の技術を駆使した屋内ドアの発表会でこう語った。

 高岡銅器や漆器のメーカーによって、華やかに彩られたドアは一品物。同社は海外客が大量生産の既存品とは異なる高級感を好むとみて、地場の伝統産業に連携を呼び掛けた。

 人口減少で国内の住宅市場が縮小する中、同社はホテルなど非住宅分野を強化しており、担当者は「インバウンドが右肩上がりとなっている北陸を中心に拡販したい」と話す。

 箔一(金沢市)では、オーストリアのワイングラスの有名店「リーデル」とのコラボ商品「HAKU〈ソムリエ・ブラック・タイ〉」が国内外の顧客から人気を集めている。

 金箔をあしらったワイングラスで、16年にリーデル限定で販売したところ好評だったため、18年から箔一でも取り扱いを始めた。価格は3万円(税抜き)と高めだが、定番商品として需要が高いという。担当者は「東京五輪は大きな商機。質の高い製品を発信してファンをつくっていきたい」と話した。

 鋳物メーカー能作(高岡市)は、射水市にコールセンターを置くプレステージ・インターナショナル(東京)と新会社能作プレステージ(高岡市)を設立して新製品を開発している。花器と盆を組み合わせた「かんばせ」を開発し、昨年秋に開設した東京・日本橋の能作直営店で取り扱うほか、近くインターネット販売も始める。能作の能作克治社長は「異業種とのコラボで技術を発信し、海外にも展開していきたい」と期待を込めた。

 一方、北陸では新型肺炎の感染拡大で富山―大連便・上海便が運休し、小松―上海便が減便となるなど影響を受けた。新型肺炎に終息の見通しが立っておらず、インバウンドの落ち込みがいつまで続くのかと懸念する声が上がっている。

北國新聞社

最終更新:2/21(金) 1:19
北國新聞社

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