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県庁緊迫、情報収集急ぐ 感染者が県内滞在、石井知事深夜に会見

2/22(土) 0:49配信

北日本新聞

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大が、北陸地方に及んだ。県は21日深夜に緊急会見を開き、感染が確認された千葉県内の70代の女性が今月中旬に富山県内に旅行で滞在していたことを発表。同日には石川県で初の感染者が確認され、富山県内の自治体は感染拡大防止に向けた対応に追われた。

 21日午後11時に県庁で開かれた緊急会見で、石井隆一知事が女性の症状や行動歴などを説明。会場には報道陣が集まり、女性の詳しい立ち寄り先や宿泊先などに関して質問し、知事は県職員に確認しながら慎重に回答した。女性は今月16~18日に県内各地を訪れており、石井知事は緊張した表情で「濃厚接触者の情報収集を急ぐ」と語った。

 石川県内での感染者確認を受け、富山県内の自治体は防止策を打ち出した。

 富山県は、感染が確認された都道府県への出張の自粛を決定。急ぎではない出張が対象で、21日夜に全職員にメールと庁内イントラネットで伝えた。期間は未定。知事は「隣県の職員が東京出張で感染したことは、富山県も教訓にしなければならない」と述べた。県主催のイベントは、消毒液の設置や参加者のマスク着用などの対策を取り実施するとした。

 小矢部市は、通勤や通学など石川県との行き来が盛んなことから対策本部の設置を決め、22日午前11時から市役所で会合を開く。市幹部が出席する。総務課は「情報を共有し対応を検討したい」とした。

 南砺市は対策本部の設置を検討。21日に緊急メールなどで石川県内での感染確認を市民に伝え、過剰に反応せず手洗いなどの対策を取るよう求めた。射水市も対策本部などの設置を検討し、上市町は対策マニュアル作りを進めている。

 公共交通機関も感染防止に力を入れる。富山、金沢の両市間などで高速バスを運行する富山地方鉄道は、バス内に消毒液を設置し、乗客にはマスクを無料配布している。21日には「これまでの対策をさらに徹底する」との指示を従業員に出した。あいの風とやま鉄道も駅員のマスク着用や清掃の徹底を続ける。

 22日に金沢市の石川県女性センターで予定されていた環境省シンポジウムは中止となった。森雅志富山、村椿晃魚津、大野久芳黒部、上田昌孝滑川の各市長が出席予定だった。

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最終更新:2/22(土) 0:49
北日本新聞

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