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「元メジャーリーガー」のポリシーを受け継ぎ 草津リトルシニア(滋賀)が甲子園球児を輩出し続けられる理由

2/23(日) 6:00配信

高校野球ドットコム

 昨夏のリポビタンカップ第47回リトルシニア日本選手権大会で初の準優勝という快挙を成し遂げた草津リトルシニア。MLBでも活躍した家友和氏(現・横浜DeNAベイスターズファーム投手コーチ)が2004年に大家ベースボールクラブの中学生チームとして設立された歴史を持つ。

【写真】打撃練習の様子(草津リトルシニア)

 卒団生には奥村 展征(東京ヤクルトスワローズ)と京山 将弥(横浜DeNAベイスターズ)がおり、昨年は奥村 真大(龍谷大平安)と見市 智哉(近江)が甲子園に出場した。近年、有望株を続々と輩出している強豪シニアの活動に迫った。

「試合の度に選手が成長する」を体現したチーム

 チームのモットーは勝つことにこだわりながら野球を楽しんでプレーすることと文武両道だ。一昨年のセンバツでは彦根東の朝日 晴人、膳所の平井崇博、今井竜大と進学校からの甲子園球児を輩出して、文武両道の実践を証明している。

 着々と実績を積み重なる中で創立15年目の昨年に全国準優勝という結果を残した。西村博之監督はこう振り返る。

 「僕は草津リトルシニアにいて12年目なんですけど、あそこまで行ったのが初めてでした。選手たちは日に日に成長していると思いましたね。団結感みたいなのがグラウンドの中に出るんですよ」

 アマチュア野球では「試合の度に選手が成長する」と言われることがよくあるが、草津リトルシニアもそれを体現したチームだった。投手は服部弘太郎と山田陽が交互に投げて試合を作ると、常に先取点を取ることで、試合を優位に進めていった。

 攻撃面では主将の伊藤愛都がリードオフマンとしてチームを牽引。西村監督は「本来は中軸にいてくれた方が良かったんですけど、1番が合っていました。何よりもアイツが出ると、活気が出るんです」と伊藤の1番起用の意図を明かしてくれた。

 チームリーダーである伊藤が打線に火をつけることで後続の選手も続くようにして得点を重ねていく。このパターンがハマり、快進撃を続けて全国準優勝という快挙を成し遂げたのだった。

 「いい経験をさせてもらいました。全国の32チームに入ったら可能性があるんだと思わせてくれましたね」と西村監督。新チームはレギュラーとして日本選手権を経験した平井 諒が主将となった。平井は明治神宮球場でフェンス直撃の打球を放つなど、パンチ力のある打撃が持ち味の外野手。「先輩方の悔しい思いを胸に夏の大会では優勝に向けて努力していきたいと思います」と全国制覇に向けて意気込んでいる。

 「平井は凄く真面目な子で、その真面目さが他の選手にいい雰囲気をもたらしてくれています。伊藤と真逆なキャプテンですけど、いいキャプテンだと思います」と西村監督は平井について語る。伊藤は発言力があり、熱くチームを引っ張っていくタイプだったが、平井は黙々と野球に取り組むタイプ。自ら模範となる行動をとることでチームにいい影響を与えている。

 副主将はガッツあるプレーでチームを引っ張る三塁手の小田陽と投手の田村虎次朗が務める。彼らが声を出してチームをまとめ、打線では昨年からレギュラーに座る俊足巧打のリードオフマン・市岡祐樹とクリーンアップを打つ秋山隆晟が打線を引っ張る。

 秋は思うような成績を残すことができなかったが、「春の滋賀ブロック予選で1位を獲って夏は全国制覇したい」と選手たちは口を揃える。先輩たちが遺してくれた全国準優勝という結果は現役の選手たちのいいモチベーションとなっている。

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最終更新:2/23(日) 6:00
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