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「休めるのは“上級国民”だけ」新型コロナ非正規労働者の嘆き。テレワーク対象外に生活補償なし

2/25(火) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

新型コロナウイルスの影響を受け、時差通勤や在宅でのテレワークを取り入れる企業が増えてきた。

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一方、派遣やパートなどの非正規労働者からは「対象外」「生活費を考えると体調が悪くても休めない。咳をしながら働く人もいる」など不安の声が上がる。中には「政府が所得補償しない現状では、安心して休めるのは『上級国民』だけ」という人も。

「症状あれば休め」と言われても

東京都内のイベント用品のレンタル会社に勤務するAさん(女性、30代)は、店舗での接客が主な仕事のため、在宅やリモートでの勤務ができない。

さらに不安なのは有給が取れないことだ。年次有給休暇が発生するまでには半年の雇用期間が必要だが、Aさんはつい1カ月前に転職したばかりなのだという。

Aさんの雇用形態はパートだ。東京都の最低時給1013円で週6日、朝9時から夕方6時まで働いている。家賃の支払い、キャッシュカードや車のローンの返済など、生活費が重くのしかかる。

その上、Aさんには喘息の持病もある。前職ではタバコの煙が避けられず喘息が悪化したことが、転職を考えた大きな理由だった。

「こんな事態は予測していませんでした。政府は『症状があれば仕事を休むように』と言うけれど、有給もなく、雇用も不安定な私のような立場では会社に言いにくい。休んだ間の所得補償がないのも不安です。国も企業も『上級国民』の方しか向いていないようで、格差を痛感しました」(Aさん)

せめてもの救いは、マスクでの勤務が許可されていることだ。アミューズメント施設で働く友人は今もマスクの着用が禁止されており、心配だと話す。

休めば収入が減る

大阪府にあるコールセンターでアルバイトをするBさん(女性、50代)も、在宅やリモート勤務とは「無縁」だという。

「『手洗い・うがい・マスクで乗り切って。熱が出たら出社しないでね、その分の補償はしないけど』が会社の方針です。せめて満員電車での通勤から解放されたい。時差出勤ができないものかと思います」(Bさん)

仕事によってはインカムを使い回すこともあり、飛沫感染も心配だそう。

職場にはダブルワークで休みなく働く人も少なくないという。

「咳をしながら働く人もいます。生活費を稼がないと生きていけないですから。アルバイトは休んだ分だけ収入が減るので、体調を崩しても無理して仕事に来る人が多いんです。自身の健康を気遣う余裕すらないですよ。多くは望まないです。休みやすい環境が欲しいだけ」(Bさん)

AさんBさん共に、国が企業に対して、従業員が休んだ場合の補償をしてくれたらと考えている。

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最終更新:2/25(火) 17:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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