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外国人材、日本企業の認識よりずっと「職場に不満満載」――昇進の遅さネック

2/27(木) 9:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 日本で働く外国人人材は、企業側の認識よりはるかに職場に不満をため込んでいる――。人材事業を手掛けるパーソルグループのパーソル総合研究所(東京・千代田)の調査で、こんな結果が明らかになった。

【グラフ】外国人正社員の意外な不満ランキング

日本企業の待遇に不満集中

 特に昇進・昇格の遅さへの不満が高く、外国人上司より日本人上司のマネジメントの方に問題を感じている人が多いことも判明。人材獲得競争が国際規模で激化する中、彼らを受け入れる日本の職場の不備が明らかになったかっこうだ。

 調査は2019年10~11月、パーソル総研が日本で働く外国籍の従業員1000人にWeb上で行った。経営層を除く正社員とパート・アルバイト、各500人ずつが対象。

 まず、外国人正社員の日本の職場に対する不満を複数回答可で挙げてもらったところ、1位は「昇進・昇格が遅い」で28.6%となった。2位は「給料が上がらない」(28.2%)、次いで「給料が安い」(25.6%)という結果に。他国より成果主義があまり浸透していないとされる日本企業の待遇面への不満が浮き彫りとなった。

 次に、今回挙げられた不満の項目数について集計したところ、外国人正社員は平均で4.7個となった。これは企業側(過去調査などに基づく)が認識している「外国人材の不満の数」の3.4倍に当たる。パート・アルバイトを含む外国人従業員全体でも、不満項目数は企業側の認識の2.6倍という結果になった。

職場で孤独感深める外国人正社員

 また、上記の「昇進・昇格が遅い」という項目に注目すると、外国人材全体で20.2%が不満に感じていた一方、企業側の認識は3.5%どまりに。やはり、日本企業が考えているよりはるかに、外国人材が職場への不満をため込んでいることが判明した。

 さらに、彼らの職場での「孤独感」について聞いたところ、外国人正社員の32.6%が「私は孤立しているように思う」と回答。待遇にとどまらず、特に正社員において日本の職場でのコミュニケーションに支障を感じている結果となった。

 こうした外国人材の不満の根源はどこにあるのか。彼らの上司のマネジメントに対する不満感を聞いたところ、全体的に日本人上司に対する不満や苦情を挙げた割合が、外国人上司への不満の約2倍となる結果になった。

 パーソル総研の担当者は「日本人向けに最適化されてきた日本企業の雇用やマネジメントの在り方が、外国人に合っていないと考えられる。職場でそうした不満を伝える相手も少なく、孤独感を深める結果になっている」と分析。「特に職場の日本人上司側も、外国人部下へのマネジメントのノウハウが少なく手探り状態なのだろう。こうした管理職への支援も必要」とみている。

ITmedia ビジネスオンライン

最終更新:2/27(木) 9:00
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