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立憲民主・蓮舫議員らが入試改革イベント AO入試推進に批判も

2/27(木) 20:10配信

THE PAGE

 2021年からスタートする大学入学共通テストにおいて、目玉となっていた英語の民間試験や記述試験の導入が見送られるなど、大学入試改革が迷走しています。こうした中、立憲民主党がやはり民間企業とタイアップして、中高生に大学入試のあり方を提案してもらうイベントを実施しましたが、一部から疑問の声が上がっています。与野党問わず、大学入試に民間企業の力を活用することがひとつの流れになっているようですが、大学入試はどうあるべきなのでしょうか。

AO入試拡大、富裕層の優遇との批判も

 このイベントは立憲民主党の蓮舫議員らが中心となって実施したもので、現役の中高生に大学入試のあり方について提言してもらうというものです。提言には小学校からの社会経験を評価項目にすることや、書類や面接によるAO(アドミッション・オフィス)入試の拡大、実用的な英語の評価方式の採用などがあり、実際の政策立案にも生かされる可能性があるそうです。

 ペーパー試験にとらわれない内容を評価する意見がある一方で、一部からは富裕層の優遇につながると批判の声が上がっています。ネットで積極的に発信している「はるかぜちゃん」こと女優の春名風花さんは、こうした入試について「学力以外で華やかなアピールポイントをたくさんつくることが出来るのは、主に富裕層の子どもたちです。貧困家庭で放課後に家事を手伝っているような子供には、大人ウケするボランティアや社会参加をする余裕などありません」と反対の意見を述べています。このイベントに関心がある人に限定されているという事情はありますが、ツイッターでは「ペーパー試験1発で決めてしまう従来型の方がマシなのでは?」といった意見が目立っているようです。

 このイベントが民間企業とのタイアップに見えたことも問題を複雑にしたかもしれません。当初、このイベントにはAO入試に関する塾を運営する企業の名前がありましたが、同社のトップは、安倍首相と遠縁であり、官邸に近い関係にあると報道されています(その後、当該企業の名前はなくなりました)。自民党と立憲民主党は政策をめぐって激しく対立していますが、大学入試改革に民間企業の知見を生かすことについては、同じ方向を向いているようにも見えます。

 学力試験に偏り過ぎているこれまでの日本の大学入試制度が、日本の競争力低下の原因になっているとの指摘が多く、これが入試改革の原動力のひとつとなっていました。しかし、民間試験導入をめぐるゴタゴタや、今回のイベントの様子を見ると、入試方法を抜本的に変えるというのは簡単なことではなさそうです。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2/27(木) 20:10
THE PAGE

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