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中井貴一と佐々木蔵之介が映画『嘘八百 京町ロワイヤル』で共演 実家が酒屋の蔵之介は“朝から日本酒”!?

2/28(金) 19:10配信

FASHION BOX

そこに立つだけで絵になる中井さんと佐々木さんですが、映画『嘘八百 京町ロワイヤル』では“必死にジタバタするふたり”を演じています。撮影期間は約3週間で、役柄だけでなく、ご自身たちも“必死だった”と笑います。そんな撮影現場の様子から、こだわりの演技論、映画の見どころ、テーマである“器と歪み”についてお話を伺いました。

人も器も、“歪み”を受け入れてこそ

いわくつきのお宝をめぐるだまし合いを豪華キャストでコミカルに描き、スマッシュヒットを記録した映画『嘘八百』に、待望の続編『嘘八百 京町ロワイヤル』が登場。主演の中井貴一さんと佐々木蔵之介さんの「名コンビ」ぶりもシリーズの見どころです。

タイトルどおり、京都の町が舞台となった本作。ご両親から「京都人のDNA」を受け継いだという中井さんと、京都の造り酒屋を実家に持つ佐々木さんの、漫才さながらのコミカルなやりとりが冴えわたります。


中井「この映画は分類でいうと“喜劇”になるのかもしれませんが、日本人の琴線に触れる『王道の笑い』を、この映画の中に感じてもらえると嬉しいですね。笑いって、実はとても難しいんです。人を泣かせるための間尺は2秒でも3秒でも4秒でも大して変わりませんが、人を笑わせようと思ったら、タイミングが0.1秒狂うだけでアウト。だから、現場には常に緊張感がありましたね」

佐々木「完成した作品を見て『さぞ楽しい現場だったんでしょうね』と言っていただくことが多いのですが、本人たちはとにかく必死でした(笑)」

「笑い」と並ぶ『嘘八百』シリーズの目玉は、「お宝」をめぐる手に汗握るだまし合い。今作では稀代の茶人・古田織部の作と伝えられる幻の茶器「はたかけ」が、ストーリー上重要な役割を果たします。中井さんと佐々木さんも、撮影を通じて器の面白さに目覚めていったとか。

中井「(いい器は)生活を豊かにしてくれますよね。値段がいくらだとか、誰の作品だとかいうことに目がいきがちだけど、器の価値は“使ってなんぼ”。普段はインテリアの一部になっている器を、たまに来客があったときなどに取り出して使ってみると、全然雰囲気が違うなと思いますからね」

佐々木「器って、安いものに限ってなかなか割れなかったりするじゃないですか。なので、なかなかちゃんとした器を買うタイミングがないのですが、以前鹿児島を旅したときに、ふと思い立って薩摩切子を買ったんです。そのグラスを手に取ると、そのときに会った人や食べたもの、登った山などが鮮やかに浮かんでくる。思い出を手元に置いておけるのも、器のよさですよね」

映画の中では、器の個性は “歪み”にある――という印象的なセリフも登場。現代は、なかなか歪みが許されない時代だけれど、歪みにも幅があり、それが人間くさい個性になる。それは役者も同じことだとおふたりは語ります。

中井「大体、役者は基本的に歪んでいますよ。歪みがあるから、全く別の人格になれたり、人の目にさらされることにも耐えられたりするんだと思います。蔵之介くんだって、歪んでいるからサラリーマンを辞めて、こちらの世界に来たんだと思うし。だって、日本酒を『お米のジュース』だって言い張る人ですよ? それで『朝から飲んできた』って、そんなの歪んでるに決まってるでしょ(笑)」

佐々木「朝に飲むのがおいしいんですよ(笑)」

人間関係にも歪みはつきもの。とりわけ夫婦の場合、生き方が違うふたりが一緒に暮らしていれば、歪みが出るのは当然。それを受け入れてこそ、素敵な関係が築けるのではないかというおふたり。

中井「歪みは無理に直さないほうがいいですよね。50代、60代になると、アクティブに人生を楽しむ女性と、人生の楽しみ方がわからない男性の間でギャップが開きがちだけど、お互い好きなように生きようと割りきって、『たまにはごはん食べようよ』くらいの、茶飲み友だちみたいな関係に戻るのがいいんじゃないかな」

佐々木「僕の両親も、一緒に旅行しても父親はホテルから出ようとしませんでしたね。母はそんな父を置いて、好きなように買い物に行ったりしてました」

中井「そのくらいがちょうどいいよね。『空気みたいな存在』って悪い表現でしか使われないけれど、それが最高だと思う。いちばん大事なのは、最期の瞬間まで一緒にいられることだと思うから」

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最終更新:2/28(金) 19:10
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