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女子高生死傷事故 87歳被告に無罪判決 前橋地裁 静まり返る傍聴席 遺族「頭、真っ白に」

3/6(金) 6:06配信

上毛新聞

 「無罪とする」。国井恒志裁判長が車いすの被告にこう告げると、傍聴席はしんと静まり返った。その後、30分余りにわたって判決理由が読み上げられる間、遺族らの関係者席にはハンカチで涙をぬぐい続ける女性や、両肩を震わせる男性の姿があった。

 「人を殺して無罪なのか!」。読み上げ後、傍聴席から突然大きな声が上がった。「静かに願います」と制止した国井裁判長は「事故が起きたのは事実。ただ、被告個人の責任であるというのは真相ではない」とし、「同じ悲劇を繰り返さないための無罪判決です」と声を詰まらせながら締めくくった。

 判決後、被告の親族は「無罪はあり得ないと思う。被害者の方には申し訳ないの一言。親御さんの気持ちを思えば許せないと思う」と神妙に話した。

 傍聴した同校の天野正明校長は、裁判所の判断を尊重した上で「遺族や周囲の人の気持ちを考えるとつらく、やりきれない。何の落ち度もない本校の生徒が犠牲になったのは事実で、悲惨な事故が二度と起こらないようにしたい」と述べた。

 事故現場となった県道前橋赤城線では現在、道路を広げる拡幅工事計画が始まり、ガードレールを増やすなど再発防止に向けた取り組みが進められている。

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最終更新:3/6(金) 6:06
上毛新聞

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