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食卓からシシャモが消える? 資源減で主要供給国が禁漁 在庫も底

3/6(金) 16:43配信

みなと新聞

 5月にも食卓からシシャモが消えるかもしれない。日本向けシシャモ供給量の約9割を占めるアイスランド、ノルウェーの新物漁が資源の減少を受けて2年連続の禁漁となる見込みのため。極端な原料不足を受け、日本のメーカー各社が製造するシシャモ製品の出荷は5月にも一斉に途切れる可能性が出てきた。

 日本に出回るシシャモは原料のほとんどを輸入物に頼っている。2018年のシシャモ輸入量は2万1711トン。うちアイスランド産は1万2459トンと全体の57%を占めた。ノルウェー産は6997トンと32%。これら上位2カ国で計9割を占めた。3番目に輸入量の多かったカナダ産は1863トンだった。

 主要2国のうち、ノルウェーは資源の減少を受け、既に2年連続の禁漁を決めている。同様に昨年禁漁だったアイスランドは、漁解禁の可否を判断するため現在資源調査を実施中。ただ今期は1~2月に官民合同で資源調査を3回、2月下旬以降は民間船単独で資源調査を継続しているが、いずれも新物漁の解禁条件を満たす資源量(40万トン以上)は確認されなかったという。

 商社は「5日に入った情報によると、資源調査は継続するが、日程は未定。漁を解禁するだけの資源量が見つかる可能性は高くないだろう」とみている。アイスランドも禁漁となれば、日本向けの新物供給は事実上、7月から漁が始まる見込みのカナダ産に限られることになる。

 カナダ産輸入量が増えてもアイスランドとノルウェーの減少分を補うには大きく及ばない見通し。商社は「日本のメーカーは昨年から原料在庫をやりくりしてシシャモ製品を製造・出荷してきた。今期もアイスランド産が禁漁となれば、5、6月にも製品出荷がショートするだろう」と予想する。

 アイスランドとノルウェー産の新物漁が禁漁だった19年の輸入量は計1万4099トン(前年比35%減)。うちアイスランド産が5618トン(55%減)、ノルウェー産が5933トン(15%減)といずれも落ち込んだ一方、カナダ産は2412トンと29%増えた。

[みなと新聞2020年3月6日付の記事を再構成]

最終更新:3/6(金) 16:59
みなと新聞

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